日本の7-9月期国内総生産(GDP)は2期連続でマイナス成長の可能性が高まり、物価上昇率も低迷しています。経済減速が著しい中国はおろか、利上げを視野に入れている米国も物価上昇率は伸び悩んでいます。世界的な金融緩和でも上がらない物価は経済の変調を示しているのではないか。問題の本質はどこにあるのか。
本書は、週刊エコノミスト2015年9月1日号で掲載した特集「本当は怖い物価大停滞・ディスインフレ」の記事を電子書籍にしたものです。
目 次:
はじめに
・世界で定着する低インフレ 構造問題を抱える日米欧中
・データで見る世界の低インフレ度
・Q&Aで学ぶ低インフレの基礎知識
・インタビュー 世界の低インフレの意味
岩田一政に聞く 実質金利マイナスのおかしさ
吉川洋に聞く デフレと実体経済は別
・世界経済はどうなる?
資源価格下落は供給過多
通貨安競争でバブルへ
・米国 労働市場の緩みで上がらない賃金
・世界のエコノミストは何を議論しているのか?
・歴史は何を教えてくれる?
・東大日次物価指数が示す日本の物価
・CPI改定と日銀の思惑
・労働力不足と技術革新 パワーアシストスーツで非製造業の生産性向上
・パワーアシストスーツ体験ルポ 建設現場の労働環境を改善