年初から中国経済の失速が世界経済に大打撃を与えている。株価や資源価格の暴落、為替の乱高下など、中国がくしゃみをすれば世界はかぜをひく。「爆買い」「爆食」で世界を支えた中国の時代は終わりつつある。
本書は週刊エコノミスト2016年2月2日号で掲載された特集「丸わかり 激震!中国」の記事を電子書籍にしたものです。
目 次:
はじめに
・失速する経済、資源暴落 世界に広がる負の連鎖
・香港ドル ドルペッグは限界近い
・2016予測 中国株
年間通して上昇トレンド
不安と落ち着きを繰り返す
・2016予測 人民元
相場は年央まで元安に
2010年の水準に戻る
・共産党支配の限界 崩壊防ぐのに必死の習政権
・膨大な地方政府債務 天津は財政破綻の瀬戸際
・国有企業 今年はメスを入れるチャンス
・不動産 二極化進み景気の足かせに
・日本不動産買い急増
・自動車 環境と過剰生産に不安
・サービス業 業績悪化する海運や商社
・半導体 怒涛の買収攻勢が産業構造を破壊する
・液晶パネル 18年にはシェア首位に
・インバウンド 「爆買い」もやがて失速
日本企業の明と暗
・相次ぐ日系企業の失敗
・日本の食品、外食の善戦・苦戦
・インタビュー イトーヨーカ堂中国総代表 三枝富博氏
・チャイナこぼれ話