編集長後記
連続テレビ小説「あんぱん」を...
連続テレビ小説「あんぱん」を毎朝見ています。ここまで長い時間をかけて戦争を描いた朝ドラは異例でしょう。
物語に通底しているテーマは「逆転しない正義」。やなせたかしさんは戦争体験を通じ、その苦い経験から「逆転しない正義」とは何かを模索し続け、その思想は、アンパンマンのキャラクターや物語に深く息づいています。
トランプ米大統領がイスラエルに続きイランの核施設を爆撃し、広島・長崎を例に挙げ「米国による軍事介入が戦争を終わらせた」と発言しました。力による正義がまかり通る時代にこそ、「正義とは何か」の問いは、私たち一人一人に改めて突きつけられているのだと思います。
(藤後野里子)