編集長後記
7月24日、作家の森村誠一さんが死去しました。享年90。今号で角川春樹さんが追悼を寄せてくださいました。私事ですが、四十余年前の学生時代、ひょんな縁で森村さんと面識を持ち、以来、お付き合いさせていただきました。角川さんの「獄中俳句」を本誌で掲載した時も並々ならぬ熱意でご協力いただきました。最後にお会いしたのは2016年。書評担当者とご自宅近くの珈琲店で「美味(うま)いコーヒーの飲み方」をご教示。その優しい眼差(まなざ)しを今も鮮烈に覚えています。心から哀悼の意を表します。
海堂尊さんの新連載がスタートしました。チリの国民的詩人でノーベル賞を受賞したパブロ・ネルーダの波瀾(はらん)に満ちた生涯を描きます。
(城倉由光)