編集長後記
まさに「解散を煽（あお）った首相」として歴史に名が刻まれるでしょう。６月１３日の会見で岸田首相は「いろいろな動きがあることが見込まれる。情勢をよく見極めたい」。この発言で永田町では解散風が突風に。本誌も臨戦態勢の準備を始めた２日後、一転して記者団に「今国会での解散は考えていない」（同１５日）とトーンダウン。最初から解散なんかするつもりがなかったとしたら、「解散権」を弄（もてあそ）んだと言われても仕方がない。権力は人を傲慢にする。この代償は意外に大きいかもしれません。次に解散風を吹かせても求心力が期待できるのか。早くも「ポスト岸田」が囁（ささや）かれ始めました。
ところで――。今号の表紙はいかがだったでしょうか？
（城倉由光）
