編集長後記
週刊誌には...
週刊誌には、売りの記事の見出しを並べる広告がある。電車の中吊(づ)りを思い出す人もいるだろうが、もう新聞紙面でしか見かけなくなった。それでも販促ツールとしては重要で、載せる記事を選び、見出しの大小や配置を決めるのが、編集長の仕事となっている。先日、やり手のエース販売担当社員に直言された。「詰め込み過ぎ。字が小さい。誰が読むのか」。記事はどれも力作、努力の結晶。読者に何が受けるかも分からない。だからできるだけ多く紹介したい。でも、それでは読者に届かない。新聞記者時代、記事を書く基準は社会にとって重要かどうかで、読者のことを後回しにしがちだった。そこから抜け出せていない。苦言が身に染みた。
(大場弘行)