環境教育は、評価したいことだけを評価すればいい!
本書が対象としているのは、環境教育プログラムの評価をしてみたいと考えている、または評価に関心がある全ての人だ。
それはプログラムを運営している実務者から、評価の実施を依頼された関係者、そして評価について学びたい学生や一般市民まで多様だろう。また評価に携わろうとする理由も人それぞれであろう。
評価の目的も、単純に自身が行っているプログラムがどのような成果を出しているかを知りたいといったことから、助成金など運営資金を提供している団体や組織に対してプログラムの効果を説明するためであったり、はたまた関係学会で研究発表として成果を報告したい人まで、いろいろだろう。
読者自身の目的に照らし合わせ、読者自身が適切な手法やアプローチを選び、使うことができるよう、本書では様々なアプローチや考え方を示すべく、工夫した。本書を紐解きながら是非、環境教育プログラムの評価の旅を楽しんでほしい。(序文より抜粋)
目次
第1章 環境教育プログラムの評価とは?
第2章 コーネル大学で行われている環境教育評価研究の例
第3章 プログラムの特質を理解する:ロジックモデルとセオリー・オブ・チェンジ
第4章 プログラム評価を支える社会心理学理論の例
第5章 事前・中間・事後評価で効果を明らかにする
第6章 セオリー評価、プロセス評価、インパクト評価で効果を明らかにする
第7章 評価手法:アンケート、インタビュー、参与観察
第8章 分析方法
第9章 ケーススタディⅠ 協働型評価の例
第10章 ケーススタディⅡ 多様な手法を併用した評価の例:中学校における海洋学習の評価事例より
第11章 全てをまとめて考えてみる