書籍

社会・政治・歴史
清六の戦争 ある従軍記者の軌跡
著者  伊藤 絵理子
発売日:2021年6月14日
ISBN:978-4-620-32686-3
判型:四六判
頁数:192頁
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書影:清六の戦争 ある従軍記者の軌跡
定価:1650円(税込)
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「戦争の描き方に、この方法があったとは!」
戦時に統制下に置かれた新聞は、戦地では支配の末端をも担った。
若き日「百姓だって人間だ」と書いた記者・清六は
いかに働き、いかに愛し、いかに死んだのか。
――東京大学・加藤陽子教授、推薦!

【内容】
太平洋戦争末期、爆撃下の洞窟で新聞を作り続けた記者がいた。
毎日新聞の伊藤清六(1907~1945)。

死と隣り合わせの兵士たちがむさぼるように読んだという、
ガリ版刷りの新聞「神州毎日」。
壕の中でペンを走らせたとき、彼は何を思い、何を願ったのか。
その時、新聞は何を伝え、何を伝えなかったのか。

時が流れて75年後、自らも記者となった著者が、
祖先の足跡をたどる旅に出る――

2020年7月~8月に毎日新聞に掲載され、第26回平和・協同ジャーナリスト基金賞・
奨励賞と第15回疋田桂一郎賞を受賞した連載、待望の書籍化。

貧しい農村に生まれ、幼い頃に両親を亡くし、それでも自分のできる努力を重ねて手を伸ばし続けた清六。それなのに、気がついてみれば後戻りできないところにいた。清六は、どうすればよかったのだろう。どうすれば、戦争をあおる記事を書かずにすんだのだろう。故郷から遠く離れた場所で死なずに済んだのだろう。戦争へと時代の流れを押し進めた記者の責任は重い。そして、私自身を含む誰もが「清六」になりうることに身震いする。(本文より)


【著者紹介】
伊藤絵理子(いとう・えりこ)
1979年生まれ。2005年、毎日新聞社入社。仙台支局、経済部、情報調査部、「開かれた新聞委員会」事務局兼社会部、阪神支局を経て、現在東京本社コンテンツ編成センター勤務。

目次

プロローグ

第一章 原点

第二章 従軍

第三章 南京

第四章 統制

第五章 暗転

第六章 彷徨(ほうこう)

エピローグ



刊行にあたって

関連略年表

主要参考文献