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社会・政治・歴史
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母の家がごみ屋敷 高齢者セルフネグレクト問題
著者  工藤 哲
発売日:2018年2月23日
配信日:2018年3月30日
ISBN:978-4-620-32467-8
判型:四六判
頁数:208頁
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書影:母の家がごみ屋敷 高齢者セルフネグレクト問題
定価:1540円(税込)
電子書籍版定価:1300円(税込)
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他者介入を拒否し、ものに埋もれて暮らす人々

肉親や配偶者など身近な人を失った強いショックによる生活意欲の衰え、老化による体力の低下、認知症などで、身の回りのことができなくなる「セルフネグレクト(自己放任)」の高齢者が増加している。
「ネグレクト」とは、他者による世話の放棄・放任の意味で、「セルフネグレクト」は「自分自身による世話の放棄・放任」だ。

高齢化や単身世帯化が進む中、セルフネグレクトの状態に陥る人は今後ますます増えていく可能性がある。
だが、実態把握はまだ不十分で、定義も一部の専門家の間にとどまっている。
本書は、毎日新聞本紙の「セルフネグレクト」を追うキャンペーン報道をもとに、追加取材で大幅加筆。
セルフネグレクトの現場や行政の取り組みを紹介するとともに、事態の改善に向けた課題解決の道筋を探る。

目次

第1章 顕在化する「ごみ屋敷」
愛知県蟹江町/埼玉県行田市/愛知県豊田市/福島県郡山市/岐阜県岐阜市

第2章 セルフネグレクトの現場から
ある県営団地の異変/突然の母の死、娘に残された部屋/夫と娘を亡くし、ものがあふれ/元公務員の住宅も/「本当は助けてほしかった」

第3章 行政の模索
ごみ屋敷対策条例/自治体の条例制定相次ぐ/増える「ごみ出し支援制度」利用者

第4章 医療はセルフネグレクトを救えるか
ごみに埋もれた母のことを誰にも相談できず/女性からのメール「気持ち分かる」

第5章 専門家に聞く
岸恵美子さん・東邦大学教授(公衆衛生看護学)/島崎陽子さん・東京都北区十条高齢者あんしんセンター(地域包括支援センター)長/特殊清掃・遺品整理の専門会社「まごのて」社長・佐々木久史さん/実家片づけアドバイザー 渡部亜矢さん/日本高齢者虐待防止学会理事長・弁護士 池田直樹さん

巻末資料 セルフネグレクトに関するこれまでの主な研究