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社会・政治・歴史
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デジタル社会の罠 生成AIは日本をどう変えるか
著者  西垣 通
発売日:2023年10月31日
配信日:2023年10月31日
ISBN:978-4-620-32793-8
判型:四六判
頁数:272頁
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書影:デジタル社会の罠 生成AIは日本をどう変えるか
定価:1980円(税込)
電子書籍版定価:1980円(税込)
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生成AIが多様性を殺す――科学の暴走が招く危機に迫る!

「デジタル文明を推進している超人間主義者たちは、人間を超えた知性の出現を待望しているようだ。機械に宿る超知性こそ、「AGI(汎用人工知能)」なのかもしれない。だが、それは彼らが、「知」というものの本質を取り違えているからではないのか。知とは本来、生物が地上の苦悩のなかで生き続けるためのノウハウであり、デジタル技術など、進化史における膨大な知的蓄積のごく一部の表層にすぎないのだ」(本文より)

チャットGPT、シンギュラリティー、量子コンピューター、DX......日本を代表する情報学者が、デジタル社会の行方を語り尽くす。研究活動50年間の集大成!

目次

はじめに

Ⅰ 科学技術と人間――知の土台に向かって

[1] AIの論理をえぐる

情報とは何か

宇宙開発と「生命誕生の謎」

立花隆『宇宙からの帰還』を読む

三島由紀夫と国語改革

量子コンピューターの可能性

「観察者効果」の意外な意味

AI俳句をめぐって

バイオエピステモロジーの問い

機械翻訳と外国語学習

脳科学へのAIの活用

AIの弱点、克服するために



[2]人間はデータではない

日本学術会議問題の背景

「ソサエティー5・0」の落とし穴

銀行システム障害の深層

天才フォン・ノイマンの悪魔的価値観

「GIGAスクール」教育への懸念

デジタル庁への疑問

米中宇宙開発競争の意味

脱炭素エネルギーへの対応

日本の「デジタル敗戦」を考える

DXとアメリカニズム

サイバー戦争と安全保障



Ⅱ 読書日記――さまざまな言葉の響きから

[1] 人間のモノ化に抗う

根が深い「反動」的世相――『そろそろ、人工知能の真実を話そう』『難破する精神』

文理の溝またぐ「新実在論」――『有限性の後で』『なぜ世界は存在しないのか』

知識があふれる現代の病弊――『知ってるつもり』

生産中心主義への批判――『呪われた部分』『第四の革命』

生命現象めぐる大胆な仮説――『バイオエピステモロジー』『ニュートン主義の罠』

文化的存在としての科学――『日本近代科学史』

道徳なく利追う社会に懸念――『サンデル教授、中国哲学に出会う』

人間を「モノ」と見なすのか――『サイボーグ化する動物たち』

今、死の重みを正面から――『魂と無常』

人間の尊厳につながる自由――『新実存主義』『「私」は脳ではない』



[2] 科学の限界を知る

翻訳は共感的な行為である――『考えるための日本語入門』

AI万能論、罠に敏感に――『入門・世界システム分析』『ヨーロッパ的普遍主義』

滅亡へ突進する人間の愚かさ――『山椒魚戦争』

人間を機械として使う不安――『ロボット』『人間機械論』

科学と利益追求、強まる癒着――『二十世紀を騒がせた本』『沈黙の春』

自由意志、「外部」感じ可能に――『天然知能』

科学への信頼、根幹に目を――『科学哲学講義』『科学の限界』

文理融合、若手が問う自律性――『AI時代の「自律性」』

未知の病原体、SFと現代――『アンドロメダ病原体』

「新たな従属」に抗する道標――『ホモ・デジタリスの時代』

持続可能な日本、地方分散で――『人口減少社会のデザイン』



[3]共生の道を探る

中世ユダヤ人の冒険物語――『昼も夜も彷徨え』

大国に踏みにじられた悲劇――『また、桜の国で』

誇り高き鳥の悲しい運命――『ニワトリ』

鮮やかな色合い、巧みな構成――『青いバラ』

人間の行動まで変える――『心を操る寄生生物』

「独裁」復活の兆しの正体は――『ガルシア=マルケス「東欧」を行く』『族長の秋』

AIに屈服、近未来の暗い隠喩――『2038 滅びにいたる門』

凶暴な仕打ちやめ共生を――『魚たちの愛すべき知的生活』

第三の言葉、創造の努力重ね――『アリョーシャ年代記 1~3』

若き精神科医、遺した質問状――『心の傷を癒すということ』『精神科医・安克昌さんが遺したもの』



Ⅲ 生成AIは汎用知になるか――情報・自然・無常

チャットGPTの衝撃

西洋の自然観と科学技術

AGIのめざすもの

自然のコンピュータ・シミュレーション

身体行為がつくる心と世界

東洋の「空観」

「おのずから」と「みずから」

鉄腕アトムとAI俳句

情報と自然をとらえ直す