変貌する町と消えゆく風景を写し撮った傑作写真集が復活!
ワシントンハイツ、渋谷川、同潤会アパート、淀橋浄水場、戦災復興マーケット、仁丹塔、お化け煙突......失われた風景の数々から、懐かしいあの時代があざやかに甦る。東京オリンピック前後の変わりゆく町を丹念に記録した名著が新装版で登場。60年代東京の貴重なドキュメントといえる一冊です。
「眺めるたびに写真の景色のなかに吸いこまれていくような心地になる」(泉麻人・新装版解説より)
【解説】松山巖「池田信の危機意識とその帰趨」
【新装版解説】泉麻人「消えた風景 残った風景」
【本書に登場する町】
日本橋/兜町/箱崎町/人形町/京橋/銀座/筑地/明石町/佃島/月島/新橋/芝/三田/白金/赤坂/青山/六本木/麻布/目黒/品川/大森/田園調布/三軒茶屋/等々力/和泉/渋谷/代々木/表参道/初台/千駄ヶ谷/新宿/飯田橋/神楽坂/早稲田/本郷/小石川/池袋/板橋/王子/上野/浅草/千住/柴又/神田/丸の内/日比谷/有楽町/永田町
【著者プロフィール】
池田信(いけだ・あきら)
1911年、東京生まれ。第一東京市立中学校(現在の都立九段高校)卒業後、東京都庁に入る。都立多摩教育会館館長などを歴任して退職。都立日比谷図書館資料課長を務めていた1961年、休日を利用して東京の町並みの写真記録を開始する。1968年、港区の写真2255点をまとめた『みなと写真散歩』を自費出版。1987年6月4日、横浜市金沢区の自宅にて永眠。享年75歳。