関東大震災から100年、防災と都市計画のバイブル!
台湾民政長官・満鉄総裁として巨大なスケールの都市計画を推進。
関東大震災にそれを生かそうとしたが......「大風呂敷」と呼ばれる男にとって、日本と日本人は小さすぎたのか。後藤新平の波乱に満ちた人生を描く。
著者略歴
杉森久英(すぎもり・ひさひで)
1912年、石川県生まれ。東京大学国文科卒業。河出書房の『文芸』編集長を勤める。
1953年、短編「猿」を発表、芥川賞候補となり、これを機に文筆に専念。1962年、同郷の異色作家・島田清次郎を描いた『天才と狂人の間』で直木賞受賞。『辻政信』『徳田球一』『明治の宰相』など、伝記文学にすぐれた作品があるが、『回遊魚』など風刺小説でも好評を博す。『能登』で平林たい子賞受賞。1997年没。
目次
再起
蛮爵
箸同盟
化物屋敷の人々
台閣に列す
華やかな浪人
内相の椅子
金子直吉との関係
女性たち
東京の研究
隣国ロシヤ
地震のあと
残りの火