第153回(2015年上半期) 直木賞候補作。
警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨大テロの脅威に挑む。
馳星周の新骨頂、ファン待望の公安エンターテインメント!
容疑者追跡中に人身事故を起こした捜査一課の宮澤に、異例の辞令が下った。異動先は警視庁公安部外事三課。
上司は公安の「アンタッチャブル」―― かつては将来の警察庁長官と嘱望されたが、妻の浮気・離婚を機に「頭がおかしくなった」とうわさされている椿警視。
宮澤に命じられたのは、椿の行動を監視・報告すること。椿とともに、北朝鮮のスパイと目される女の追跡をはじめるが......
疾走するストーリーに、一筋縄ではいかない人物たちが次々登場。
数多のトラップ、ラストの大どんでん返しまで一気読み必至のコメディ・ノワール!
著者について
はせ せいしゅう/1965年、北海道生まれ。96年、『不夜城』で小説家デビュー。97年、同作で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌 不夜城II』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。近著に『雪炎』『陽だまりの天使たち ソウルメイトII』『神奈備』など。