百年前のロシア。
不条理な侵攻者、シベリア出兵軍の前に立ちはだかった、日本人パルチザン・サトウの短くとも信義の物語。
1918年、ロシア革命時。
日本は共産主義の拡大を防ぐため、アメリア、イギリス、フランスなどと共同でシベリアへ干渉のための軍隊を派遣した。
同時期、宮城県出身の佐藤三千夫はウラジオストクにある日本の材木商会に入社するために渡露していた。
何の因果か、佐藤はこの後、反戦活動を行うパルチザン兵士、アサダ・サトウとして干渉軍を悩ませることになる。
歴史の渦に巻き込まれた、佐藤三千夫の運命とは。
目次
第一章 密林(タイガ)にて
第二章 シベリア出兵の謎
第三章 パルチザン
第四章 茨(いばら)の道
第五章 追弔(あととふ)ひとびと