書籍

ノンフィクション
東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で
著者  石戸 諭
発売日:2021年11月27日
ISBN:978-4-620-32716-7
判型:四六判
頁数:328頁
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書影:東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で
定価:1760円(税込)
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自粛警察ユーチューバー、
デビュー40年目のミュージシャン、
名指しされた夜の街......
2020年から2021年。
感染と祭典の街に生まれた31の物語。

聴け、東京の声を――

●上京して「正義」の自粛警察活動に勤しんだ、ユーチューバーの知られざる過去。
●新型コロナの感染源と名指しされた「夜の街」、取り戻すために動き出した人々の想い。
●東京オリンピック、最前線で感染症対策にあたった専門家たちが考えたこと。
●薬物依存症の患者が直面した危機。やがて彼は小説を書きはじめる...
●「鬼滅の刃」だけが救いになった女性が選んだ道。
●行政が機能不全に陥る中で、訪問診療で新型コロナ患者を救おうとした医師。
●休業を選んだバーが、それでも営業をあきらめない理由。
●デビュー40年目の佐野元春が武道館ライブで歌う、「今までの君はまちがいじゃない」。

困難に直面しても、人は集い、そして歩き始める――
雑誌、ウェブなど様々な場で活躍中のノンフィクションライターが
街を歩き、耳を澄まし、描き出す2020〜2021年の東京。

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――私は歌舞伎町が感染者を責めない街ならば、この社会はあらゆるものを責める社会ではないかと思った。敵を見つけ、名指しし、排除も差別も肯定する社会を目指すのか。専門知と現場で積み上がった知を組み合わせて、共通の目標としてリスクの低減に向けて動き出すのか。 少なくとも、新宿・歌舞伎町という街を守るため、新型コロナウイルス対策に邁進した行政、名指しされながらも日々経営を続ける人々は後者を選び、歩き出している。(「名指しされた人々」より)


《著者紹介》
石戸諭(いしど・さとる)

1984年、東京都生まれ。立命館大学卒業後、毎日新聞社に入社。2016年、BuzzFeed Japanに移籍。2018年に独立し、フリーランスのノンフィクションライターとして雑誌・ウェブ媒体に寄稿。2020年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」にて第26回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した。2021年、「『自粛警察』の正体」(「文藝春秋」)で、第1回PEP ジャーナリズム大賞を受賞。主な著書に『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)『ルポ 百田尚樹現象:愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)『ニュースの未来』(光文社)『視えない線を歩く』(講談社)がある。

目次

立ち向かう精神 

ある書店

もう戻らない日々 

横丁の流儀 

洋ちゃんが死んだ 

消えた歓声 

Do You Remember Rock ‘n’ Roll Music? 

ポピュリストたちの祭典 

若者のすべて 

東京都千代田区永田町 

テーラーの愉楽 

赤坂の小さな家 

劇場 

電話の向こうで 

名指しされた人々 

再出発 

ゴー・ビヨンド〈超えてゆく〉 

2021年のSOMEDAY 

軽く一杯 

自粛警察 

三つの顔、一つの道 

原点 

成長を摑んだ者たち 

敗者の足跡 

「台湾人」のオリンピック 

7月23日からの記録 

祭りの陰で 

まぜこぜ礼賛

雨に踊れば…… 

街の止まり木 

偶然に開かれて



あとがき