歌は死なない
伝説のプロデューサーが〈すべて〉を語った唯一無二のドキュメント!
昭和の音楽シーンを支えた音楽プロデューサーと、時代を彩った歌手たちの熱い人間ドラマ。
昭和歌謡や60~70年代ポップスが改めて注目を集める今、伝説の歌姫・浅川マキをはじめ、桑名正博、りりィ、南正人、イルカらを世に送り出した名プロデューサーが、自身の仕事を語り尽くしたのが本書。
「夜が明けたら」「私は泣いています」「セクシャルバイオレットNo.1」などの名曲の誕生秘話や歌手たちとの出会いと別れを、あざやかな筆致で描きだします。
これまであまり語られてこなかった日本ポップス史の空白を埋める貴重な証言であり、同時に時代を駆け抜けた音楽家たちの群像劇となっています。
【登場する人物】
浅川マキ、寺山修司、東由多加、下田逸郎、りりィ、杏真理子、阿久悠、吉田拓郎、南正人、大島渚、坂本龍一、桑名正博、イルカ、木田髙介、加藤登紀子、野坂昭如、松本隆、細野晴臣、内田裕也......
目次
はじめに
1 浅川マキと出逢う
時代の表現者たち/「夜が明けたら」/プロデューサー・デビュー/一九七〇年代へ
2 歌は時代に色を塗る
下田逸郎と『遺言歌』/南正人と『回帰線』/杏真理子「さだめのように川は流れる」/野坂昭如と「バージン・ブルース」
3 歌の根と花
りりィと『たまねぎ』/桑名正博と「月のあかり」/イルカと「なごり雪」/木田高介の生と死
4 ロング・グッドバイ
浅川マキの死に方/桑名正博の一生/七〇年代後半からのプロデュース/音楽プロデューサーズ連盟/りりィの「しあわせさがし」
5 歌は死なない
「浅川マキの世界」ヨーロッパ・ツアー/浅川マキ没後十年メモリアル・コンサート/下田逸郎の「風袋」/南正人が死んだ/桑名正博をうたい継ぐ/りりィが残した歌
おわりに