読者から大反響のあった『週刊エコノミスト』2016年7月19日号特集「がんは薬で治る」をインタビューや追加取材・加筆を収録して書籍化。
『週刊エコノミスト』の定期読者以外の一般の読者から反響の大きかった「免疫療法薬」。薬の有効性、続々と開発される新薬の動向を中心に、従来のがん標準治療とそのリスクの比較、高額な薬価と健康保険など、がんを巡る最新の話題を交えながら、未来のがん治療に迫る一冊。
主な構成
◆がん免疫療法薬ブーム第二幕 製薬業界、患者の夢の行方
◆免疫療法薬「オプジーボ」はこうして生まれた
◆ Q&A がん免疫療法薬 治療の選択広がる
◆免疫療法薬の進化を後押し 日本のベンチャーの創薬技術
◆インタビュー 本庶佑・京都大学名誉教授
「免疫療法薬でがんが治る時代になる」
◆「打つ手なし」の肺がん治療で期待
◆難治性の乳がんに光明 免疫療法薬に医学界が注目
◇免疫療法薬の「次」!? 大穴狙う大日本住友製薬
幹細胞を阻害してがんを完治
◆がん免疫療法薬揺るがす副作用
浮かび上がったオプジーボの課題
◆管理難しい保険外「免疫療法」との併用
◇紛らわしい「がん免疫療法」
自由診療の医療機関は避けよう
◆高額薬品が壊す国民皆保険 免疫療法薬が抱える矛盾
◆インタビュー 国頭英夫・日本赤十字社医療センター化学療法科部長
「75歳以上は延命治療を控えるべき」
◆ブラックボックスの中の薬価 製薬会社は特例引き下げ反対
◇薬価の決まり方
◆国、健保、製薬会社、医師 すれ違う薬価引き下げ議論
◆薬価高騰の米国では破産患者も 日本も「対岸の火事」ではない