がん治療における立場の違う二人が真っ向からぶつかり議論した話題の対談を書籍化。
「無症状なら、がんは放置すべき」と主張する近藤誠医師。その発言は大反響を呼んだ。一方で、「がん治療放置は暴論」と近藤医師の説を切って捨てる医師も大勢いて著作も多い。しかしながら、立場の違う医師同士が直接議論することはなかった。そこに手を上げたのが、長年大学病院でがんの治療に当たる林和彦医師だ。
前半の対談部分では
・すべてのがんについて「手術すべき」なのか「放置すべき」なのか
・がん治療の1つの選択である「抗がん剤」は効くのか効かないのか
・「がん検診」は受けるいみがあるのかないのか
この3つをテーマに、がん治療におけるお互いの主張をぶつけ合う。
後半では、決められたテーマに沿って、それぞれがどんな有効性を評価するのか、どんな治療方針で患者に接していくのかを、それぞれの立場で理由を語る。
《がん治療全般について》
◎がん治療医はどうあるべきか
患者本人と家族とで治療方針が違った場合どうするか(一例として)
◎標準がん治療に問題点はないのか
◎がんの代替療法をどう評価するか
食事療法/漢方/サプリメント
免疫療法(とくに高額の自由診療費を請求する樹状細胞療法など)