日本で乳がんと診断される女性は年間4万人を超え、増加の一途を辿っています。
「どうして私が......」――がんと診断された人は誰しも、最初に思う気持ちだと思います。これまでの平穏な生活から一転して、どうすればよいのか分からない不安感と絶望感に苛まれてしまうものです。
一方、このような気持ちから立ち直り、がんと闘い、自分に合った治療法を選び、がんと向き合って生きている人もいます。
本書は、乳がん患者である記者を中心としたチームにより、毎日新聞で連載された「がんを生きる」「がんステージ4を生きる 笑顔で過ごしたい」「がん社会はどこへ 第1部~第5部」の記事から、乳がんに関する内容を中心にピックアップ。
さらに、追加取材で内容を構成しています。どのような治療法を選べばよいのか、手術前や手術後の治療はどうするのか、患者と医療従事者とのコミュニケーションを良好に保つにはどうすればよいのかなど、乳がん患者やその家族に有益な情報をまとめた書籍です。
専門用語の解説、巻末付録として「乳がんの基礎知識」を掲載しています。