書籍

健康・医療
がんが気になったら読む本 生きぬくための最新医学
著者  佐谷 秀行
発売日:2025年8月20日
ISBN:978-4-620-32844-7
判型:四六判
頁数:216頁
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書影:がんが気になったら読む本 生きぬくための最新医学
定価:1870円(税込)
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「かく言う私も、がんになりました」
「この本の企画は、実はもうずいぶん前から進んでいたのですが、前述のとおり私自身ががんになったこともあり、完成までにだいぶ時間がかかってしまいました。しかしながらそのおかげで、「万人の役に立つがんの本を書きたい」という思いは、以前にも増して強くなりました。がんと闘った経験によって、「役立つ情報」の中身も、比べものにならないくらい濃くなったと考えています。」(本文より)
〈いたずらに怖がらない〉〈がんと闘うべきか〉〈良い医者との出会い方〉〈がん治療の近未来〉......日本を代表するがん研究者にしてがんサバイバーの名医がやさしく教える、〈すべての人に役立つ〉がんの本!

目次

はじめに



第1章 がんとは何か?

がんの怖さは種類によって異なる

成城な細胞の構造~皮膚の例

がん細胞を作る大元のがん幹細胞

遺伝子とは? DNAとは?

がん幹細胞を発生させる遺伝子変異

遺伝性のがん

がんの進行

皮膚がんと乳がんの例

がんから身体を守る防御機構

身体の防御力が弱っているサイン



第2章 がんに備える

身体の防御機能を守るためにできること

がんのサインを見逃さない

がんを検査で見つける



第3章 私がおこなっているがん研究

がんが再発するメカニズム

がん細胞が治療に抵抗するメカニズム

がん幹細胞を退治する薬を見つける



第4章 がんとの闘い方

がんになったら

肝心なのは最初の治療

ステージを把握する

専門医とはどういう医師なのか?

専門医に投げかける最初の質問

セカンドオピニオンの大切さ

治験の多い病院は標準治療についてもよくわかっている

がんと闘うためにかかるお金

民間のがん保険に入っておく

がんの宣告を受けてからの心の動き

まわりの人にできること

心のよりどころとなる習慣や言葉を見つける

がんと闘うべきかどうかという判断

サバイバーの経験に基づく抗がん剤副作用対策

民間療法は選択肢になるのか?

がんになってから気をつけていること



第5章 〝良い医者〟との出会い方、つきあい方~不機嫌な医師はダメな医師である

患者にとって〝良い医師〟とは?

患者にとって良い医師の7つの条件

良いがん専門医の5つの条件

かかりつけ医を持つことの大切さ

良い医師との出会い方、つきあい方~まとめ



第6章 医師が受ける教育~〝医師も人間〟

理想とする医師像

人間が医師になるまで~アメリカの場合

日本の医学教育

医療倫理の四原則

社会的な使命と自己目標の設定



第7章 がん治療の近未来

がん治療のあるべき姿

精密医療

遺伝子情報をもとにした治療:ゲノム医療

がんの遺伝子診断のメリット

臨床データの一元化と利活用

AIやロボットの活用

近未来の医療像

これからのがん治療~まとめ

先端医療における懸念事項



おわりに

著者について

佐谷 秀行(さや・ひでゆき)

1981年に神戸大学医学部を卒業し、1983年まで脳神経外科研修医。その後、神戸大学大学院医学研究科に入学し1987年に博士号(医学)を取得。その後University of California, San Francisco(UCSF)の博士研究員を経て、1988年よりMD Anderson Cancer CenterのAssistant Professor。1994年から2006年まで熊本大学医学部教授、2007年より慶應義塾大学医学部教授。2016年より慶應義塾大学病院副院長、臨床研究推進センター長をつとめた。2022年より藤田医科大学腫瘍医学研究センター長。