日本人の平均寿命は延び続けており、2015年には男性もついに80歳の大台に乗った。
もはや90歳、100歳まで生きてもおかしくない時代だが、
100歳以上の人=「百寿者」の数は、この半世紀で300倍に増えて、なんと5万人を突破している。
本書は約20年間にわたり百寿者(100歳以上)と超百寿者(105歳以上)の調査研究を650人以上に行ってきた著者が、その成果を丁寧にまとめた新しいタイプの健康書。
百寿者とその家族の生活の様子に加え、海外の研究者のエピソードを交え、長生きする人が実践する「幸せ長生き生活」が、80歳をすぎてから到達する「老年的超越」という思考にあることを紹介。
人間が幸福感に満ちながら人生を全うするにはどうしたらよいか、その生き方の秘訣、健康を保つためのコツ、心の持ち方を指南する。
著者について
ひろせ のぶよし/慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター特別招聘教授。1948(昭和23)年栃木県宇都宮市に生まれ、1973(昭和48)年慶應義塾大学医学部を卒業。宇都宮済生会記念病院にて研修を行う。1992(平成4)年から百寿者研究を始め、2000(平成12)年より東京都老人総合研究所、慶應看護短期大学、理化学研究所と共同で、東京地区の百寿者包括調査を開始。2014(平成26)年4月に慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター特別招聘教授に就任し、現在に至る。専門は脂質代謝の診療、高齢者医療。現在の研究分野は、超百寿者の包括的研究。