マスクで顔がかぶれる、消毒液で手がカサカサ、発疹はないのにかゆい......
そんなお悩みを、かゆみが起こるシステムから日常生活のかゆみ対策まで、かゆみ研究の専門家が解決します!
プロローグ 「かゆみ研究センター」の開設とかゆみ研究の歴史
第1章 「かゆみ」のメカニズム
第2章 皮膚の役割とかゆみの対処法
第3章 かゆみを引き起こす病気や習慣
第4章 薬に頼らないかゆみ対策
第5章 「かゆみ」にまつわるQ & A ライフ編
第6章 「かゆみ」にまつわるQ & A カルチャー編
順天堂かゆみ研究センター
髙森 建二(たかもり・けんじ)
順天堂大学大学院環境医学研究所長、順天堂かゆみ研究センター長、順天堂大学名誉教授、同特任教授(皮膚科学)、学校法人順天堂理事。順天堂大学医学部を卒業後、同大学生化学講師、米国デューク大学リサーチアソシエイトを経て、順天堂大学皮膚科教授に。かゆみの生理化学、アトピー性皮膚炎の病態と治療、難治性かゆみのメカニズムと治療法の開発などを研究。
難治性かゆみの発症に神経線維の表皮内侵入が関与していることを世界で初めて明らかにした。2005 年、順天堂大学医学部附属浦安病院長、その後現職を兼ねる。また、世界かゆみ研究学会(IFSI)の理事としてかゆみ研究をリードしてきた。一般向けの著書に『からだがかゆい! ─乾燥肌、アトピー性皮膚炎、かぶれ、原因不明のかゆみで困っている人へ』(成美堂出版)、監修した本に『世界に「かゆい」がなくなる日』(ナツメ社)などがある。
冨永 光俊(とみなが・みつとし)
順天堂かゆみ研究センター 副センター長・神経グループコアリーダー。東京理科大学大学院(工学博士)を卒業後、順天堂大学大学院医学研究科環境医学研究所に入所、その後、順天堂大学大学院(医学博士)、日本学術振興会特別研究員、米国カリフォルニア大学デービス校客員研究員を経て順天堂大学大学院医学研究科環境医学研究所、先任准教授に。順天堂かゆみ研究センターの柱として、神経科学の観点からかゆみの発生機序を基礎的に研究し、難治性かゆみを伴う様々な疾患の病態解明と予防・治療法の開発を行っている。