家族ってなんだろう?
いつのまにか、増えたり減ったりするのかな?
長女の一子(22)、長男の一輝(19)、次女の亜弓(高2)、次男の陽次(中3)、三男の光希(中2)、四男の志朗(小5)、三女の三音(小4)、五男の結介(2)――唐木田家は、五男三女の八人きょうだい。
写真家の父ちゃんは自由人。日本中を飛び回り、いつもうちを空けていて、しっかりもので優しい母ちゃんが切り盛りする十人家族。
なかでも志朗は、上と下にはさまれて何かと苦労も多い。
周りからはめずらしがられるし、やっかいごとも多いし、大家族になってなりたくなかったのに......!
そんなある日、保育園で働く長女のいち姉に結婚話が持ち上がる。しかし相手は、なんと教え子のお父さん。彼には二人の子どもがいて......いち姉は突然お母さんに?!
きょうだいは団結(?)して、いち姉の結婚を成功させることができるのか?
また、久しぶりに我が家へ帰ってきたお父さんは、「今日からおまえたちの家族だ」と、知らない男の子を連れてきて――?!
『二日月』『チキン!』で青少年読書感想文全国コンクール課題図書に2年連続選ばれた、今注目の作家・いとうみくによる、
疎ましくも愛おしい家族の絆を小学5年生の男の子の成長を通して描いた、児童文学。