『笑点』などでおなじみ、老若男女を問わず多くのファンを持ち、子どもたちへの落語普及にも熱心に取り組むたい平さん。「寿限無」や「牛ほめ」「目黒のさんま」「芝浜」など馴染みのある古典落語に加え、「ぞろぞろ」「だくだく」「あくび指南」「うなぎのたいこ」など、師匠オススメの名作51作品を収録。あらすじや解説に加え、挿絵も本人が手がけました。
落語には下町、長屋に生きる人々の知恵や頓智、ユーモアがたっぷり詰まっています。幼い頃から落語の世界に触れることで、日本の風習や教訓を自然と学び、ユーモアや頓智の感性が磨かれ、語彙や想像力、表現力がつくなど、いいことずくめ。落語を介して生きる力を育くむのにピッタリなのです。落語にまつわる言葉の由来やしぐさの解説もあり、親子で楽しめます。(本書は毎日小学生新聞連載の書籍化)
《収録作品》
Ⅰ 入門編
寿限無/まんじゅうこわい/転失気/牛ほめ/元犬/半分あか//狸の札/初天神/芋俵/ちりとてちん/道灌/時そば
Ⅱ 名作編
目黒のさんま/強情灸/御慶/二番せんじ/長短/笠碁/藪入り/道具屋/そこつの釘/紀州/長屋の花見/茶の湯/愛宕山/片棒/粗忽長屋/子はかすがい/抜け雀/うなぎのたいこ/崇徳院/芝浜/死神
Ⅲ まだまだあるよ編
尻もち/ねずみ/だくだく/ぞろぞろ/本膳/権兵衛狸/みそ豆/馬のす/化け物使い/うなぎや/干物箱/宿屋の富/ガマの油/家見舞/天狗裁き/のめる/ろくろ首/あくび指南
著者について
落語家。1964年、埼玉県秩父市生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。現在、同大の客員教授。1988年8月、林家こん平に入門。92年5月、二つ目に昇進。2000年3月真打昇進。2008年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。テレビ、ラジオ、全国各地で数多くの落語会で活躍中。2006年より日本テレビ『笑点』大喜利メンバー。「たい平ワールド」と呼ばれる芸風には老若男女を問わずファンを集め、子どもたちへの落語普及にも熱心に取り組む。主な著作に『笑点絵日記』(ぴあ)、『林家たい平の お父さん、がんばって』(辰巳出版)、『たいのおすそ分け ちょっと、いい噺』(主婦と生活社)、『たい平の野菜シャキシャキ噺』(講談社)、『親子で楽しむ こども落語塾』(明治書院)、『林家たい平 快笑まくら集』(竹書房文庫)など。また、落語CD「たい平よくできました(1~5)」や「林家たい平落語」シリーズ(共に日本コロムビア)や落語DVD「落語独演会DVD-BOX」(竹書房)のほか、笑いと涙と人情がたっぷり詰まった主演映画『もういちど』は今春DVD化された。