株価チャートによる儲け原理は、株をできるだけ安値で買って、高値で売る、ということに尽きます。そのために、チャートが示唆する売買シグナルや株情報、市場の地合い、企業業績などで判断します。そして、配当やファイナンスなど例外を除いて、株価が高くなった時に、売って値ザヤを稼ぐのです。
株で値ザヤを稼ぐシステムでは、全部トレンドが生じたときに稼ぐので、大半のブレークアウトを買うようになっております。そして、このブレークアウトシステムと二重移動平均システムが、現在でも、依然として最も優れたシステムと言えます。英国のEU離脱やトランプ大統領誕生のグローバルな材料よって株式市場が乱高下しようがしまいが、結局、株価チャートが見せる原理はそれだけです。
ブレーク法と二重移動平均法とのコラボが、利益を膨らませていく波動を作るゆえ、この原理をうまく機能させるために、一目均衡表、オシレーターなどの技法を私たちは理解しなければならないのです。
身近な株戦術学習書としてご好評をいただいてきましたロングセラー「株価チャート練習帳」は、こうした原理を中心に置いた錬金術のツールとして、皆さまのお役に立ち、版を重ねてきました。しかし、株式市場を取り巻く環境は激変を続け、サバイバルができる鉄板ワザは残し、以下の9の観点から『株価チャート黄金練習帳』というタイトルを打ち、「金を稼ぐ」という意図を明快にし、パワーアップをしました。
1. 「株式トレードは技術である」という確信を元に、本書の「技術」を「進化」させた。
2. 「黄金練習帳」の名に相応しく、練習問題はすべて新作に総入れ替えた。
3. 戦術・ワザの精度を高め、深めた。例えばオシレーター戦術では、他の株本がほとんど紹介しない方法論を取り入れた。
4. 効果が薄い、あるいは旧態のワザを削除、応用の効く戦術を採用し、囲み記事「イチ押し戦術」では有効ワザを14本追加した。
5. 即戦力の戦術を厳選し、プライスアクション法を使い、トレーダーの方たちが苦手とする「総合力養成」を図った。
6. さらにわかりやすい文体、的確な文章に推敲することで、リテラシーを高めた。
7. ひと月に10万円、いや5万円でも儲けたいという読者の皆さまの切実なご要望に応え、高勝率の鉄板ワザをいくつも紹介した。
8. HFT(高速取引)による露骨な株価操縦が行われる新興株市場への対応を織り込んだ。
9. 株トレードのリスク管理への配慮と対策も当然工夫してみた。
以上です。ぜひ『黄金』版をみなさまの投資活動にお役立てください!