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2021年11月14日号
芸能 北島三郎も五木ひろしもいない 年末の歌番組から演歌消える?
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 大晦日(おおみそか)の「NHK紅白歌合戦」や12月30日の「日本レコード大賞」に出演する演歌歌手が減り、年末の歌番組から演歌が消える?と危惧されている。

「紅白は2000年には演歌歌手が出場者の4割を占めていたが、昨年は2割になった」(スポーツ紙記者)

 北島三郎(85)、森進一(73)、細川たかし(71)に続いて、今年は大御所・五木ひろし(73)が紅白卒業を発表した。

「昨年のポップス以外の白組は、五木を除けば氷川きよし、純烈、三山ひろし、山内惠介の4人でベテラン演歌歌手はいない。紅白は若い世代の視聴者を取り込むために若返りを狙っている。このため、選出されなかった言い訳に〝卒業〟を使う歌手もいる」(老舗レコード会社宣伝マン)

 一方、レコ大は約20年以上前から特定のプロダクションに私物化されていると指摘された。5年前に大賞を巡って買収騒動が発覚したこともあって、18年の60回をもって打ち切りが検討された。

「昨年、コロナ感染を理由に打ち切ろうとしたんですが、一部芸能プロの反対にあって開催したと聞いている。一昨年まであった演歌を主な対象にしたいくつかの賞が選定されなかった。結果、演歌歌手の出番が減った」(音楽プロ・マネジャー)

 加えて大賞を取るためには、優秀作品賞の10組にノミネートされなければならない。ここ数年はポップス勢に押され、昨年は氷川と純烈の2組だけだった。

 コロナ禍でコンサートや新曲のキャンペーンができない中、配信ライブやユーチューブなどで活躍してきたのが、若手演歌歌手だ。お笑い界と同じく「第7世代」と呼ばれる、新浜レオン(25)、二見颯一(23)、望月琉叶(るか)(25)らが注目されている。

 業界関係者は、演歌界を盛り上げるためにベテランを救済してほしい。そして、第7世代は〝演歌の灯〟を守り続けることを期待したい。

(本多圭)

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