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2021年7月18日号
芸能 お笑い第7世代がテレビを席巻 コロナ禍で懐厳しいキー局事情
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 最近、テレビで見ない日はないのが、「お笑い第7世代」と呼ばれる若手芸人だ。コロナ禍で広告収入が激減したキー局側の事情がある。

「ここしばらく、バラエティー番組を支えてきたのは中堅芸人たちだった。彼らの1回のギャラは100万円クラス。第7世代なら10万円くらいから、高くて30万円。今では、バラエティー番組は彼らの時代に代わろうとしてますよ」(番組制作会社プロデューサー)

 お笑い第7世代とは? 2010年代後半から台頭し始めた若手芸人の総称で、18年の「M1グランプリ」で優勝した霜降り明星を筆頭に、渋谷系チャラ男漫才「EXIT」、フワちゃん、ゆりやんレトリィバァなど実力派揃(ぞろ)い。

「中堅として活躍している芸人は、90年代のフジテレビの『ボキャブラ天国』のころに注目された世代。彼らに代わって、視聴率を取れる第7世代のお笑いはいくらでもいる。現場では中堅芸人のリストラは始まっている」(お笑いプロダクション関係者)

「まいう〜」のキャッチフレーズの食レポでお茶の間に親しまれている石塚英彦がレギュラー出演していた日本テレビ系の「メレンゲの気持ち」と「火曜サプライズ」が3月いっぱいで終了してから、石塚の新番組は決まっていない。

「食レポに関しては石塚と同じ事務所に後輩の大食いタレントのギャル曽根がいる。彼女のギャラは石塚の3分の1と言われている。制作費削減ですから安い方を起用しますよ」(バラエティー番組スタッフ)

 石塚同様に3月で日テレ系の昼の情報番組「ヒルナンデス!」を降板した女性3人組の「森三中」もリストラ候補に挙がっている。

「第7世代には同じ女性トリオの『3時のヒロイン』がいる。彼女たちのほうがギャラは安く新鮮味がある。中堅芸人の森三中の活動の場は狭まっている」(広告代理店関係者)

 リストラ候補の名前は他にも多数、挙がっている。第7世代の快進撃は続きそうだ。

(本多圭)

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