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小沢一郎が政権を痛撃!疑惑の巣窟 安倍氏は証人喚問か議員辞職しかない

2020年12月20日号

倉重篤郎のニュース最前線

「桜」疑惑で安倍氏が追い詰められ、さらに菅氏の類似疑惑、元農相の現金授受疑惑も浮上、政権に激震が。一方、コロナ無策により感染は拡大の一途。危機の情勢下、「闘う政治家」小沢一郎が権力私物化と社会閉塞の責任を厳しく問い、未来の光明を示す。

 ◇菅氏は所詮「裏の人」 分を超えた「権力欲」が身を滅ぼす

 ◇コロナ感染爆発 国民全員PCR検査を

 菅義偉政権が発足して3カ月。早くも二つの危機にさらされてる。

 一つは、安倍晋三前首相の「桜を見る会」疑惑の再燃だ。東京地検特捜部の捜査で前夜祭の費用が安倍氏側から補塡(ほてん)されていることが発覚、1年間にわたる国会での安倍氏答弁が虚偽であることが判明した。安倍氏は政治的に失権する公算が大となったが、その負の影響は女房役として7年8カ月安倍氏を支えてきた菅氏にも及ぶであろう。虚偽答弁追認の責任を問われるだけではない。疑惑炙(あぶ)り出しを容認したとして政権与党内に疑心、怨念(おんねん)の種火を点火させ、回り回って菅政権の政権基盤そのものを脆弱(ぜいじゃく)化させる可能性がある。

 二つに、失点続きのコロナ対応である。「Go Toキャンペーン」への執念が強過ぎ、肝心要の感染防止策が後手に回っている。第3波への腰を据えた対応が求められているのに、PCR検査体制や特措法、感染症法などの関係制度の整備が致命的に遅れている。

 全体としては2009年政局を彷彿(ほうふつ)とさせる。小泉純一郎長期政権の後、安倍、福田康夫、麻生太郎氏が1年ずつで首相交代、リーマン・ショックを機に09年の衆院選で自公連立政権が倒れ、民主党政権が誕生した。コロナはリーマン以上のマグニチュードで日本経済を揺さぶるであろう。衆院任期満了まで1年足らず、自民党内での人材枯渇がいよいよ極限化、野党が一本化して衆院で100人以上の勢力を有する点も似ている。

 ここは、09年政権交代の仕掛け人であり、権力内部抗争の機微に通じる小沢一郎氏の解説を得たい。

「桜」疑惑どうみる?

「問題は三つある。まずは、倫理的問題だ。『桜を見る会』という政府主催の会に自分の後援会員を850人も連れてくるというのは首相としてはいかがなものか。なんで首相になって、国のカネを使って選挙運動しなければならないのか。僕も50年国会議員をやってきたが、知る限り歴代首相にこんな人物はいなかった」

「第二に、法的問題だ。ホテルの前夜祭で1人5千円の会費ではまかなえず、首相側が差額を負担(補塡)した。公選法違反(有権者への寄付行為)と政治資金規正法違反(政治資金収支報告書への不記載)という単純明快な話だ。事実がある。僕の場合は事実がなくてもやられた(政治資金収支報告書への虚偽記載を問われた陸山会事件=12年11月無罪確定)。だから今回は検察の良識が問われる、と思って見ている。本当にやる気かどうか」

「第三に、国権の最高機関である国会軽視だ。首相が自らの不正に関して、国会の場で『補塡はしてない』『ホテル明細書はない』などと虚偽答弁を延々と繰り返してきた。首相はこの国の最高指導者であり、国の信用そのものに関わる問題だ。説明できません、では通らない。その答弁をなぞってきた菅首相も同罪だ。毎日噓(うそ)ばかりつく首相では、政治は成り立たない」

 秘書がやったと。

「それではすまない。首相の資金管理団体が法律違反をしたかどうかという際どい話だ。どこまで秘書にやらせるかは別にして、自らが納得のいく形で事実関係を把握して、責任を持って国会答弁するのが普通だ。しかも、ホテルに電話一本掛ければわかる話だ」

 検察はなぜ今?

「一つは告発がいくつもある(5月21日には元最高裁判事を含む弁護士ら662人が公選法、政治資金規正法違反で告発)。検察も何もしないというわけにはいかなくなったんだろう。政権が変わったこともある。その二つの要素だろう」

 安倍政権下では?

「検察がやりきれなかった。政権交代で安倍氏側からの重しが取れた」

 今後の捜査の進展は? 安倍氏側は事前に総務省に収支報告書に掲載すべきかどうか問い合わせもしているし、ホテルからの領収書を破棄した疑いがある。

「相当悪質ではある。秘書の略式起訴(罰金)で終わらせるか、それとも本格的に立件して公判請求(起訴)までするのか。(河井克行元法相夫妻をめぐる)参院選広島選挙区の公選法違反事件では公判請求した。検察も、政権の守護神と言われた黒川(弘務元東京高検検事長)から林(真琴検事総長)体制に切り替わった。林氏は『失われた国民の信頼を取り戻す』と言っている。それを実践できるか、どこまで根性があるか、お手並み拝見だ」

 証人喚問ものでは?

「普通であれば証人喚問だ。過去に首相経験者もその責任を取ってきた」

 虚偽答弁の政治責任は?

「安倍氏の一番しんどいところだが、事実はこうです、その責任は取りますと言えばそれでおしまいだ」

 責任の取り方は?

「国会で答弁したことが結果的に全く噓だったのだから、取るべき政治的責任といえば辞めるしかない」

 議員辞職だ。

「そこまでやれば、検察は本格的な立件はしないかもしれない」

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