編集長後記
あれから20年。2002年10月25日、民主党所属(当時)の石井紘基衆院議員(享年61)が右翼団体代表に刺殺された事件です。今もって謎多き事件ですが、石井氏といえば「国会の追及王」と呼ばれ、タブーを恐れず政官財の闇に斬り込む政治家でした。私も若手記者として石井氏への取材で何度もその慧眼(けいがん)に接しました。とくに「特別会計」「特殊法人」など利権への斬り込みは凄(すご)みがありました。『告発マンガ 利権列島』などを出版し分かりやすい形で世論に訴えていました。石井氏が存命なら現下の日本をどう見るか―。
今号で金子勝氏が日本経済に警鐘を鳴らしています。「破壊的創造」を促す経済政策が求められています。
(城倉由光)