編集長後記
生きることに「選択肢」が多いに越したことはないでしょう。教育分野もそう。今号の「通信制高校を大調査」によれば、今や高校生の15人に1人が通信制に通っています。かつての「働きながら通う学校」という固定化されたイメージからほど遠く、実に多様化しています。不登校児を受け入れるだけでなく、起業スキルを磨いたり、中には小型人工衛星を打ち上げる計画の学校も登場。東大合格者が伸びている学校もあります。「やりたいことがやれる」、特色のある学校が増えている。
いじめやパワハラに耐えてブラックな学校に居続ける必要はありません。比べて、ニッポンの政治は――。選択肢がないのは悲劇です。
(城倉由光)