編集長後記
突然の訃報でした。8月13日、医師の近藤誠さんが虚血性心不全で死去しました。73歳。仕事場に行く途中で異変があり昏睡(こんすい)、救急搬送されたといいます。7月8日に医師の和田秀樹さんと対談し、「医療界知られざる大罪」(8月7日号)とのタイトルで記事掲載したばかりでした。近著に『医者が「言わない」こと』(小社)があります。
小誌でも何度か対談や記事を執筆していただきました。共通するテーマは「医者の言うことを盲信するな」ということ。「がんと闘うな」と訴える近藤発言に賛否はありましたが、しがらみにとらわれず、患者に寄り添った姿勢は一貫していました。心から哀悼の意を捧げます。
(城倉由光)