お知らせ

サンデー毎日7月31日号は7月19日発売。

2022.07.19

編集長後記
 安倍晋三元首相には哀悼の意を表します。安倍氏銃撃の報は国内外に衝撃を与えました。私もやるせない気分です。

 本誌は、「安倍1強政治」にどちらかといえば批判的なスタンスでした。振り返れば、本誌が安倍氏を初めて報じたのは、1991年10月だったと記憶しています。同年5月に父親の晋太郎氏が急逝し、後継となった安倍氏が夏に山口1区から次期衆院選に立候補を表明。デスクの命を受けて、新米記者だった私は山口市内で安倍氏を取材しました。当時37歳だった安倍氏は、「(父の)志を継ぐためには、たとえ二世議員と言われようと、今はバッジをつけることしか考えていません」(同年10月27日号)と初々しい表情で語っていました。

 02年5月、官房副長官だった安倍氏は早稲田大の講演で、「核兵器の使用は違憲ではない」などと発言したことをスクープ記事(同年6月2日号)にしたことも。当時から安倍氏は「敵基地攻撃論」についても言及しています。その歩みは、お坊ちゃま議員と揶揄(やゆ)されながらも「ブレない政治家」です。そのブレない部分を本誌は時に批判的に報じましたが、「良き社会とは何か」という点については同じ土俵にいた気がします。今後も、銃撃事件が起きた「社会の病理」を追及していきます。

 連載小説、桐野夏生さんの「真珠とダイヤモンド」が7月10日号で最終回を迎え、今号から佐々木譲さんの歴史小説「北天の孤星」がスタートです。

(城倉由光)