対談詳細

艶もたけなわ
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久本雅美 女優

2019年1月 6日号

阿木燿子の艶もたけなわ/234 

 マチャミの愛称で、今もテレビ番組に引っ張りだこの久本雅美さん。柴田理恵さんらとともに設立した人気劇団「ワハハ本舗」を牽引し続けています。また、オシャレタレントとしても知られ、2018年に『Machami Style』(トランスワールドジャパン)を刊行。オシャレの源泉や、これまでの足跡を振り返っていただきました。  

◇私も、もしかして、これから人生のパートナーが見つかるかもしれない。  

◇今、こんなにお忙しいのに、オフの時間も人にお会いになるのだそうで。  

◇私、いろいろな人の人生に参加させてもらい、元気をもらったりするのが好きなんです。

阿木 今日はどんなファッションでいらっしゃるか、楽しみにしてました。その帽子、可愛いですね。

久本 でしょう。私のスタイリストさんが、某有名ブランドをパクって作ってくれたんです。

阿木 じゃあ、私、それをパクろ(笑)。今年(2018年)の8月に出版された、『Machami Style』という本、おしゃれですね。ファッション雑誌のように、マチャミさんのコーディネートがたくさん載っている。

久本 数年前から撮り溜(だ)めて、この本でいろいろ紹介しています。

阿木 マチャミさんの場合、ブランド志向じゃなくて、ご自分が可愛いな、と思うものを集めていらっしゃる。

久本 ブランド品もありますが、自分が好きなものだったら、こだわらないんです。元々、大阪人ですから、安くて可愛いものを見つけたら、テンションが上がるんです。

阿木 本当におしゃれが、お好きなんですね。

久本 そうですね。東京に出てきて全然売れない劇団員の時、お金がないので、めちゃ安いトレーナーを買ってきて、端切れをパッチワークで縫い付けたりしていました。

阿木 そういう人が、一番のおしゃれさんですよね。それに、本当にお若いですね。60歳になって、何か変わりました?

久本 昔に比べたら、お酒も弱くなりましたし、健康第一でいこうというふうになりましたね。

阿木 ちょっと意外なご発言(笑)。

久本 怪我(けが)をしたら大変だから。階段なんかガン見して、こうやって下ります(笑)。

阿木 そう、転ぶのが一番怖い。

久本 それを大竹まことに言ったら、「お前、70になったら手すりを探すぞ」って(笑)。

阿木 それも手すりにしがみついて下りなきゃいけなくなる(笑)。土曜日の午後はいつも「メレンゲの気持ち」を見ています。あれを見ると、「あ、土曜日だな」って。

久本 嬉(うれ)しいな。

阿木 長寿番組ですよね。

久本 もう22年になります。

阿木 司会が絶妙で、ツッコミが優しい。ゲストをちゃんと引き立たせて、その人の良いところを上手に見せていらっしゃる。

久本 皆さんが楽しんで帰ってくだされば、嬉しいんです。

阿木 気分を害されるゲストとかは?

久本 それがないんです。私、大御所になればなるほど懐に入っていくタイプなので(笑)。大御所ほど、懐が深いですよね。

阿木 そうでないと、長くこの世界では生きていけない。

久本 それでまた、バラエティーに出ることを自覚されてるので、隙(すき)あらば面白いことを言おうと、そういうサービス精神がお有りになるんです。なので、私がそこをガブリンチョ、ガブリンチョと食べちゃうんです。

阿木 人と人とのコミュニケーションの中でユーモアって、大切ですよね。それで、その人の人間としての成熟度が見えますよね。

久本 私もそう思います。

阿木 何かの時に、ちょっとした変化球で返されると、ああ、この人、大人だなって思いますもの。

久本 威圧感がないというのも、大切ですよね。

阿木 本当にそう。バリアーを張っている人って、人生をつまらなくしてる。ノンバリアーでいれば、たくさんの人と縁がつながっていくのにね。

久本 私、先輩に言われたんです。人間の器は、どれだけの人を自分の命の中に入れられるか。その数が多ければ多いほど、人間の大きさになるって。

阿木 マチャミさんは、女優さんでもいらっしゃいますが、「イマジネーションゲーム(注)」での映画初主演、いかがでしたか? 同じ演技でも、舞台と映画では違うでしょう?

久本 とても面白かったですよ。私の役は、仕事をバリバリやっていても、プライベートはとても寂しい女性という設定で。

阿木 なるほど、それでマチャミさんを(笑)。

久本 監督は私の主宰する劇団「ワハハ本舗」をよく観に来てくださっていたみたいなんです。で、ぜひと。

阿木 映画の撮影中は、キャラとしてのマチャミさんとは別人格?

久本 ええ、能面みたいな顔して、低音でボソボソ科白(せりふ)を言うんです。

阿木 自分とかけ離れた役のほうが、やり甲斐(がい)があるかも。

久本 今まで私は、役を自分に近づけていたんですが、今回は逆に役に向かって近づいていった感じですね。

阿木 「ワハハ」の舞台はどうなんですか? かなり地に近い?

久本 もちろん演じてはいますが、私も柴田理恵さんも、限りなく地に近い形でやっています。

阿木 お二人のエピソードでおかしかったのは、「福祉」というタイトルで公演をなさったら、おじいさん、おばあさんが入ってきて、途中でお二人がバスタオルと風呂桶を持って踊りだしたら、みんな、居なくなったって(笑)。

久本 笑っちゃいますよね。おじいちゃん、おばあちゃんはチラシを見てきたので、福祉に関する講演をやると思ったらしいんです。なのに、今おっしゃったように、いきなりバスタオルを巻いて、ダンダカダンと出て行って、銭湯のコントが始まるわけです。

阿木 それもきわどいコント(笑)。

久本 それで一回暗転になって、明るくなったら、お年寄りはみんな居なくなっていた(笑)。

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