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艶もたけなわ
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豊竹呂太夫 文楽義太夫節太夫

2017年11月12日号

阿木燿子の艶もたけなわ 177 

 大阪で伝統が守られてきた文楽は、語りの太夫、三味線、人形遣いという、「三業」による演劇です。六代豊竹呂太夫さんは、その名跡を今年4月に襲名しました。古典芸能と聞くと、ともすればハードルが高いものと思いがちですが、呂太夫さんの楽しい解説に阿木さんはワクワクドキドキ。奥深くも、楽しい文楽の魅力、たっぷりご堪能ください。

  •  ◇義太夫は、世界で最も難しい部類に入る芸術じゃないかと思うんです。
  •  ◇日舞、お能、クラシック、ジャズと、いろいろな方とジョイントなさっていますね。
  •  ◇ジャズピアニストの方と組んで即興で語ったり、落語家とコラボしたりしてきました。

阿木 今年、呂太夫さんは古希を迎えられ、春には六代呂太夫を襲名なさり、秋にはJXTG音楽賞の邦楽部門を受賞なさってと、おめでたいことずくめですね。
呂太夫 ありがとうございます。今まで僕なりに努力してきたことを、ちゃんと見ていてくださる人がいたんだな、と素直に喜んでいます。
阿木 文楽の世界に入られて50年になられるとか。一口に50年といっても、長いですよね。
呂太夫 20歳で春子師匠の元に内弟子に入り、今僕は70歳ですから、半世紀ですよね。50年目にして、やっと何か分かってきた感じがしてます。
阿木 一般の職業でしたら、大ベテランの域ですが、"やっと"という感じですか?
呂太夫 今になって、再スタート地点に立った気がします。
阿木 何かの雑誌のインタビューで、「55歳になって初めて声が出てきたなと感じられた」と答えていらっしゃいましたけど、その時すでに30年以上、修業を積まれているわけですよね。
呂太夫 声を胴から出すというか。あっ、これやな、というのが掴(つか)めた感じです。
阿木 腹筋じゃなくて、腹力?
呂太夫 お腹(なか)の底から声を絞り出すには腹力が必要で、そこを使うことで「うおーう」という、雄叫(おたけ)びめいた声が出ます。
阿木 先日、東京の国立劇場での公演を拝見いたしましたが、本当にびっくりしました。マイクを使わずに客席中に響き渡るお声で。足元にまで震動が伝わって、地響きのようでした。
呂太夫 それこそ胴ですね。胴から声を出すということで。
阿木 そういうお声が出るまでの、修業の大変さが偲(しの)ばれますが。
呂太夫 まずは挨拶(あいさつ)ですね。「お早うございます」「ありがとうご

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