対談詳細

艶もたけなわ
loading...

福岡政行 政治学者

2017年8月20日号

阿木燿子の艶もたけなわ166 

 分かりやすい解説と、鋭い分析で名高い政治学者の福岡政行さん。近著の『ジリ貧大国ニッポン 2025年問題の悲劇』(毎日新聞出版)では、この国の問題を浮き彫りにし、政治の停滞はあってはならない、と警告を発しています。だが、現実の政治はお寒い状況。その打開策から高齢化社会での"生き方"などを語り合って頂きました。

 ◇政治家は、常に原点回帰といいますか、初心に帰る姿勢がなくなったらおしまいです。

 ◇企業でも、世襲になると腐敗していきます。議員もさまざまな癒着が生じて...。

 ◇今の日本に欠けているのは、あらゆる分野で人材と人材の育成システムです。

阿木 先生と私、同い年なんです。
福岡 大学はちょっと、違いましたけどね。
阿木 でも、同学年。
福岡 早稲田大学で、吉永小百合さんと同期なんです。それが私の自慢で。
阿木 小百合さんはお若いというか、お変わりにならなくて。それに先生も。
阿木 いえいえ、僕は10年前に、大腸がんを患いまして死にかけました。
阿木 まあ、それは大変でしたね。見つかった時は、かなり進行していたんですか?
福岡 医者と女房が結託して言わなかったんですが、後から聞いたら3期の後半だと言っていました。
阿木 知った時は、ショックでしたでしょうね。
福岡 でも、私の場合はまだ手術ができたんですが、ほぼ同時期に筑紫哲也さんが肺がんになられて......。
阿木 手術のできる状態ではなかったんですね。
福岡 ええ、咳(せき)がちょっと変だったので、私が医者に行ったほうがいいと勧めたんですが。私、唯一の筑紫さんの弟子みたいなものだったので。医者に診てもらったら、すぐ大きな病院に行ってくださいということになって。もうその夜に、家族が呼ばれた感じでしたね。
阿木 自分のこともさることながら、親しい方の深刻な病気も辛(つら)いですよね。
福岡 本当に。私が朝からどんぶり飯を食らっていたら、筑紫さんが「そんな大食いしていると、大腸がんになるよ」と言うので、悔しいから、私のほうも「そんなにたばこを吸っていたら、肺がんになりますよ」って言葉を返していたんです。
阿木 今はもう、福岡さんは完治で?
福岡 ただし、大腸がんでは死なないけれど、糖尿病で死ぬかもという(笑)。
阿木 糖尿病は万病のもとなので、どうぞ、ご自愛ください。同い年の人は、なるべく長生きしてほしいです。
福岡 同い年といえば、大学時代に所属していたアナウンス研究会では、渡瀬恒彦と逸見政孝が一緒だったんですよ。
阿木 そうですか、あのお二人も、惜しいですよね。
福岡 渡瀬はつい最近なので、本当にショックでした。私達、学生時代から選挙運動のアルバイトをしていて。街頭演説なんかもだいぶ手伝いました。その時から感じていましたが、やはり時代の風というのはありますね。小泉純一郎さんが総理の時は、アドバイザーをやっていましたが、渋谷なんかの雑踏に立つと、数千人の人がワァッと集まってきて、津波のようになるんです。そういうのを直(じか)に見ているので、時代が変わる時の潮流みたいなものは確実にあるな、と思うんです。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    福岡政行 政治学者

    2017年8月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ166   分かりやすい解説と、鋭い分析で名高い政治学者の福岡...

コラム