対談詳細

艶もたけなわ
loading...

仲畑貴志 コピーライター

2017年2月26日号

阿木燿子の艶もたけなわ 142 

「ソ、ソ、ソクラテスか プラトンか みんな悩んで 大きくなった。」「おしりだって、洗ってほしい。」など、誰もが一度は耳にしたことのあるCMの名コピーの数々を生み出してきた仲畑貴志さん。まさに、日本を代表するコピーライターです。そのアイデアの源泉や"盟友"糸井重里さんとの関係など「仲畑流の仕事術」をたっぷりお届けします。

  •  ◇言葉って、増幅する怖さ、もう一つは曲解される怖さがあると思うんです。
  •  ◇これから人工知能が出てきて、作詞やコピーを作る時代が来るかもしれないでしょう?
  •  ◇人工知能は僕らを楽にしてくれるけど、幸せにしてくれるかどうかは、分からない。

阿木 私、こうして仲畑さんと話をしていると、コピーライターの大御所だっていうことをつい忘れて、タメ口を利いてしまって。仲畑さんが書いたコピーライトの中に私、好きなものがたくさんあるの。「世の中、バカが多くて 疲れません?」っていうのは大のお気に入りだった。
仲畑 あー、桃井かおりさんが出た某製薬会社のコマーシャルね。
阿木 でも、あれには代替案があったんでしょう?
仲畑 そう、こう見えても、僕はちゃっかりしてるからね(笑)。視聴者からクレームが付いた時のことを考えて、「世の中、お利口が多くて......」ってバリエーションも作っておいた。
阿木 それを聞いて、プロのコピーライターって、そういうことをするんだと思ったの。作詞家には思いつかない。
仲畑 まぁ、僕たちの仕事はクライアントあってだからね。
阿木 それでも作詞とコピーって共通点も多いと思うので、今日はそんなところから入ってゆこうかなと思ってるんだけど、あのー、二日酔い?
仲畑 大丈夫、2日、飲んでないから。2日空ければ、大丈夫(笑)。
阿木 若い頃、仲畑さんとも時折、飲んだけど、2人共酒癖はね......。
仲畑 そんなに悪くない(笑)。時には仲間うちでファイトもしたけど、理由があってのことだから。
阿木 思えば、あの頃はファイト、しょっちゅうありましたよね。どこかの酒場で、誰かが喧嘩(けんか)している。
仲畑 だけど喧嘩した後、また肩組んで、一緒に飲んだりする感じだった。
阿木 本当にみんな若くて血気盛んな時代。広告業界も活気があって。そんな中で、仲畑さんと糸井重里さんは時代の寵児(ちょうじ)のイメージがあった。カタカナ職業の出始めの頃で、コピーライターって、何をする人かなって思ってた。
仲畑 僕が始めた頃は、広告文案家って名が残ってたんだから。
阿木 読んで字の如(ごと)くね。分かりやすいけど、何だか感じが出ない(笑)。
仲畑 思えば長いなあ、僕もこの商売。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    平原綾香 歌手

    2017年7月16日号

    阿木燿子の艶もたけなわ161  2003年、平原綾香さんは、ホルストの組曲「惑星」の...

コラム