対談詳細

艶もたけなわ
loading...

笹野高史 俳優

2016年11月27日号

阿木燿子の艶もたけなわ  130

 笹野高史さんは、自ら"カメレオン役者"と名乗るだけあって、コミカルな役からシリアスな演技まで幅広く演じる実力派。今や映画やドラマに欠かせない存在として知られています。公開中の「オケ老人!」でもコンサートマスター役を熱演しています。そんな笹野さんの役者人生を振り返りつつ、役作りの核心に阿木さんが迫ります。

  •  ◇渥美清さんは、僕の生みの親であり、師であり、尊敬すべき人生の先輩です。
  •  ◇中学生の時、広告で「映画俳優になる方法」という本を見つけられ、注文なさったとか。
  •  ◇そうなんです。でも、股下が80センチなければ駄目だとか書かれてございまして(笑)。

阿木 3年前、笹野さんには、拉致被害者救済コンサートにご出演いただきお世話になりました。オープニングに「星に願いを」をトランペットで吹いていただいて。
笹野 オーチャードホールでの「ふるさとの風コンサート」ですね。阿木さんもお人が悪い。ご自身が演出なさるステージで、僕を起用し、ソロを取らせるなんて。あの時は最高にビビりました。足が震えましたもの(笑)。
阿木 主人(宇崎竜童氏)のアイデアだったんです。ぜひトップシーンは笹野さんにって。それにしても笹野さんには楽器の演奏やNHKの「みんなのうた」で子役とのデュエットなど、名優に専門外のことばかりお願いして(笑)。
笹野 いや、お声をかけていただくのは、とてもうれしいです。ただ、期待にお応えしきれていないところがね(笑)。
阿木 主人があのアイデアを思いついたのは、渋谷でオンシアター自由劇場の「上海バンスキング」の再演を観たのがきっかけみたいです。オープニングに、笹野さんがトランペットを吹きながら客席の後ろから登場なさったのが、凄(すご)くかっこよかったんですって。
笹野 恐れ多いことで(笑)。
阿木 「上海バンスキング」は自由劇場が生んだ最高傑作で、大ヒット演目ですよね。私、長い間、気になっていることがあって。あの作品は以前、松竹で映画化されましたよね。監督は深作欣二さん、主演のマドンナ役は松坂慶子さんで。主人も、舞台で笹野さんが演じられたバクマツというトランペット吹きの役で出させていただいたんですが、自由劇場のみなさんにとれば、あの作品は宝物みたいなものですよね。それを大手の映画会社が、横からヒョイと獲(と)っていった。そんな印象を持たれてたんじゃないかって。
笹野 いや、そんなことはございません。あの頃の劇団員はみんな、演劇バカですから、映画がヒットすれば、劇場にお客さんが増えるかもしれないねって、喜んでいたくらいで。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム