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艶もたけなわ
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為末大 元陸上オリンピック代表選手

2016年8月14日号

阿木燿子の艶もたけなわ 116 

 いよいよ南米初となるリオデジャネイロ・オリンピックが開幕する。為末大さんは、その五輪でシドニー、アテネ、北京と3大会連続出場を果たし、陸上スプリント種目の世界大会では日本人として初のメダルを獲得。リオ五輪の見どころとともに、従来のアスリートとは一線を画した競技人生や、今後の展望を伺いました。

  •  陸上界では、ちょっと浮いていたかも。みにくいアヒルの子みたいに(笑)。
  •  為末さんが上梓なさった人生相談の本は、アドバイスが的確で、すごく為になります。
  •  30歳から34歳の4年間、負け続けながら走ってきた経験が基になってる感じです。

阿木 いよいよ今週末からリオ・オリンピックが始まりますね。為末さんからご覧になって、今回の見どころはどこだと?
為末 やはり僕は陸上競技に目がいきます。陸上の花形は何といっても100メートル走。僕自身、400メートルハードルの選手でしたが、どうしてもそちらが気になって。
阿木 100メートルといえば、ウサイン・ボルト選手の名前が思い浮かびますが。
為末 彼は、北京とロンドンでは優勝は当たり前で、どこまで記録を伸ばすかに注目が集まりました。でも今年、母国のジャマイカ選手権で足の故障で決勝を棄権したんです。そんなこともあってリオでは誰が優勝するのか、混沌(こんとん)としてきました。
阿木 ボルト選手の3連覇か、新しいスターの誕生か。まさに、注目の100メートルですね。日本人選手の方に目を移すと?
為末 ケンブリッジ飛鳥選手、桐生祥秀選手、山縣亮太選手の3人が代表に選ばれました。最強のメンバーだと思います。
阿木 ケンブリッジさんはお父さんがジャマイカ人のハーフ、桐生さんは確か大学生。
為末 はい。で、3人のうち誰かが9秒台を出して、オリンピックで準決勝に進んでくれたらと。
阿木 いよいよ日本でも、9秒台が夢ではなくなってるんですね。
為末 1990年代から世界のトップレベルは9秒台です。僕が中学生だった91年、東京で行われた世界陸上で、アメリカのカール・ルイス選手が9秒86で優勝しました。でも今や、世界記録はボルト選手の9秒58です。
阿木 為末さんのお考えだと、今はまだ陸上に目が向いていないけれど、いずれ有望な選手が出てきそうな国があると。
為末 僕らが子どもの頃は、アメリカとロシアが断トツに強かったですよね。それが中国、ジャマイカなどの台頭が目立っています。今後はネパールなど高地で暮らす選手が出てくるんじゃないでしょうか。
阿木 たとえば、ヒマラヤのシェルパたちとか?
為末 はい。彼らは心肺機能が強いですからね。そんなことを考慮すると、今はまだ態勢が整っていないけれど、本気で取り組めば、好成績を残せそうな国があるので、今後は陸上の世界地図が、ガラリと変わる可能性が大です。

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