対談詳細

イチオシ
loading...

内館牧子 脚本家

2016年2月 2日号

阿木燿子の艶もたけなわ 連載91

 昨年、10年ぶりにテレビの連ドラの脚本を執筆したり、地方紙連載小説を単行本化するなど、今なお精力的に活動をしている内館牧子さん。また、内館さんは10年間、横綱審議委員会の委員を務めるなど、相撲についての造詣が深く、
一家言を持っています。そんな"引き出し"の多い内館さんに、阿木さんが迫ります。

 ◇仕事の面白さって、失敗も含めて恋愛とは別格なんですよね。
 ◇(三菱重工時代)同期での出世争いや、社内での権力争いなど、あるわけですよね。
 ◇ロッカーで「あの人、可哀そう!」なんて(笑)。でもあのときの経験が今、生きています。


阿木 去年、内館さんが脚本を手掛けられたテレビドラマ「エイジハラスメント」を観ておりました。私、初回からハマってしまって。
内館 ありがとうございます。私も書いていて楽しかったんですけど、視聴率がなかなか......。
阿木 そうでしたか? 私の周囲では高視聴率でしたが。軽快なタッチのドラマで、テーマはまさに現代。
内館 今、いろいろなハラスメントで溢(あふ)れ返っているでしょう。
阿木 セクハラ、パワハラ、モラハラ、マタハラ......。よく考えてみたら、日本はハラスメントだらけですよね。
内館 本当にそう。しかも、ハラスメント自体はいけないことだけど、する側の言い分もわかる場合がある。だから、片方だけを正当化しないことを意識しました。たとえば、男の人たちが居酒屋で愚痴(ぐち)るとかの形を入れたり。
阿木 舞台となる商社で、課長役の小泉孝太郎さんがフェミニストを装いながら突如、「女に何がわかるか!」みたいに叫ぶシーンがありましたよね。
内館 「女は黙ってろ!」って。
阿木 ああ、結局、男の人って、本心ではこう思っているんだろうなという感じが出ていて、面白かったです。
内館 すごくよく観てくださっていたんですね。
阿木 はい、毎週、次はどうなるのかなって(笑)。
内館 プロデューサーに伝えておきます(笑)。
阿木 基本的にハラスメントって、いじめですよね。でも、やっている本人にはその自覚がない。それが問題を複雑にしている気がするんですが。
内館 年齢のことでいえば、だいぶ前ですが、私と同学年の女性が、些細(ささい)な差を誇張したことがあって。
阿木 どんなことですか?
内館 相手は早生まれで、私より半年ほど遅いっていう。
阿木 女性は半年でも、こだわりますね(笑)。
内館 たった半年差の同学年で「内館さんの年齢だとわからないかもしれないけど、私は若いからわかるんです」って(笑)。
阿木 私も去年、同窓会に出た際、大台を超えている人と、そうでない人の間が微妙でした(笑)。
内館 しょせん、「残る桜も散る桜」なんですけどね(笑)。
阿木 ドラマに続いて、昨年上梓(じようし)なさった小説『終わった人』を読ませていただいて、内館さん、すごくノッていらっしゃるなって。
内館 でも、サラリーマンの定年を扱った小説なので、阿木さんやご主人(宇崎竜童氏)にはご縁がない話でしょう?
阿木 同級生とか周りにも、結構そういう方がいるので、なるほどなと思って読んでいました。でも、どうしてこんなに内館さんは、男の人の気持ちがわかるんですか?
内館 その理由の一つは、私は今の仕事をする前、大学を卒業して一般の企業に就職して13年半いた経験が大きいと思います。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    橋本マナミ 女優

    2017年6月18日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 157   かつて、"愛人にしたい女性ナンバーワン"のキャッ...

コラム