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艶もたけなわ
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さいとう・たかを 劇画家

2015年6月28日号
 コミック誌で半世紀近く連載を続け、今なお読者を魅了し続ける劇画『ゴルゴ13』。その生みの親、さいとう・たかをさんは、
実は阿木さんとは古いお付き合い。さいとうさんの"劇画哲学"から、初のニューヨーク旅行秘話まで、今なお意気軒高のさいとうさんの魅力を阿木さんが引き出す1時間─。お楽しみください。

 ◇『ゴルゴ13』の擬音は全部、私が入れています。総合演出の要です。
 ◇当時は銀座で2時ごろまでお飲みになって、それから仕事場に戻られて描いていたって。
 ◇ずっと起きて最長で60時間。月600ページを半年続けていましたね。


さいとう  こんにちは。きょうは原画の複製を持ってきました。
阿木  え、これが原画ですか。ホント、ゴルゴだ~(笑)。確かに、黒目が小さいですね。
さいとう  ゴルゴは描きづらい顔なんですよ。無表情なんですが、黒目の位置、眉の角度などで表情を描かなければいけないんです。
阿木  シャツやズボンの皺(しわ)なんかが、すごくリアルですね。
さいとう  実はこれ、すべて私が描いたもの。普通は服装なり、体なり誰かの手が入っているものですが、これは色づけまですべて私がやりました。珍しいものですよ(笑)。
阿木  ファンにとったらお宝です。他の人の手が加わると、タッチが変わってしまうんですか。
さいとう  違いますね。皆それぞれ、クセがありますからね。
阿木  窓一つとっても手を抜いていなくて、どんな小さなカットもすごく丁寧。
さいとう  そういうところに気を使わないと、重みもムードも出てきませんね。
阿木  擬音も先生がお書きになるんですか?
さいとう  そうです。音は、コマの流れを出す重要な要素で、全部、私が入れています。コマ割りされた中で強弱をつけ、一気に読ませるためのもの。総合演出の要です。
阿木  ゴルゴ13って、女性ファンも多い。
さいとう  意外とね(笑)。久しぶりに黒鉄ヒロシ(漫画家)と銀座に行ったとき、その店のママが「私のファンだ」と言うんです。その場に合わせたご挨拶(あいさつ)かと思っていたら、よくもまぁ、読んでいた!(笑)
阿木  銀座といえば、私がまだ30代の頃、さいとう先生と石ノ森章太郎先生((注1))によく連れていっていただきました。
さいとう  あの頃は、銀座ばかり行っていましたからね~。あ、ちょっとたばこを吸わせていただきます。
阿木  どうぞ(笑)。まだおやめになっていないんですね(笑)。
さいとう  医者に注意されても、たばこで死ぬんだったら本望だから、放っておいてくれって(笑)。
阿木  当時は銀座で午前2時ごろまでお飲みになって、それから仕事場に戻られて描いていらしたって。
さいとう  そうそう。私はウイスキーばかり飲んでいました。ボトル1本空けて、それから帰って、また仕事をしていましたよ。
阿木  何という体力。さすがゴルゴ13の生みの親(笑)。
さいとう  そうやってずっと起きていて、最長で60時間。
阿木  丸2昼夜を越えていますね。お聞きしただけで目眩(めまい)がしそう。
さいとう  一番ようやっていた頃は、月600ページを半年続けていましたね。
阿木  想像もつかない数字です。現在はどのくらいのペースですか。

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