対談詳細

艶もたけなわ
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森山良子 歌手

2015年4月12日号

森山さんのコンサートといえば、笑いあり涙あり、ほんわかハッピーな気持ちになれる! というのが定番。
対談でのお話を聞いていても、その"エンジェルボイス"についつい引き込まれてしまう不思議。
いつしか、フォークの女王から「癒やしの女王」になった森山さんでした。

  •  「いつまで歌うの?もしかして借金でもあるの?」って言われますけど(笑)、そうじゃなくて......。
  •  直太朗さんが歌手になられるとは思っていらっしゃいました?
  •  120%思っていませんでした。そんなある日、私に自作の曲を聴かせたんです。

阿木 主人(宇崎竜童)が、くれぐれもよろしくお伝えくださいと。
森山 こちらこそ、それを言おうと思っていたの(笑)。
阿木 沖縄に、ご一緒のお仕事で。
森山 そうなんです。楽しみにしております。竜童さんとは、お互いの実家がもう歩いて何秒という近所だったみたいで、後でわかったときにはビックリ。
阿木 ねぇ。小さいときから近所では有名な美少女だったと言っておりました。
森山 いや~ん!(スタッフに)みんな~聞いたぁ?(笑)
阿木 男の子たちがね、覗(のぞ)きに行くか? みたいな感じだったと(笑)。
森山 モテなかったのが残念だわ~(笑)。
阿木 いつもお家(うち)からトランペットの音が聞こえていて、それがすごく羨ましかったって。主人の両親は音楽とはまったく無関係だったので、音楽好きの少年としては家の前を通ると思わず足を止めていたんですって。森山さんは、お父さまがジャズトランぺッターという家に育って、もう4歳のときには歌手を目指されたとか。
森山 私ね、今でもボヤ~ッとしているんですけども、それは子どもの頃から変わらずで、なんて言うんでしょう......物事を全然考えていないの。でもね、歌のことだけはすごく考えていて、それしか自分にはないって、そのときには気づいていたんでしょうね。娘が言うのもなんですけど、小さい頃から母がいつも歌っているのを聴きながら、ああ、お母さんの声はなんて奇麗な声なんだろう! って思っていたので、なんかその声に憧れていたというのもあった。
阿木 お母さまはジャズシンガー?
森山 母はオペラを目指していたんですけど、やはりお金もかかるし練習も厳しくて挫折して。それで、一時期はジャズも歌っていたらしいのね。だから「本当に歌手になるんだったら、ちゃんと勉強しなさい」っていうことで、中学2年からクラシックの先生について声楽を学んだんです。
阿木 今でもその先生に教えていただいているんですって?
森山 ええ、もう80歳くらいになられるけどお元気で。先生は当時20歳を少し過ぎたばかりの新婚ホヤホヤ。今も先生は若い先生について、ご自分も勉強しながら私を教えてくれているんです。
阿木 すばらしいですね。その天性のボイスは、お母さまゆずり?
森山 母の声が出ている間は、いつもふたりで歌っていましたね。クリスマスになると、♪サ~イレントナ~イトってハモりながら。
阿木 なんか女の子は、母親の発声を子守歌のときから聴いて、それをまねて学習していくという話を聞いたことがあるんです。
森山 そうなんですか!
阿木 そういう影響はあるのかもしれないですね。
森山 そうですね。母は、声そのものに関してものすごく興味を持っている人だったんですね。私がちょっとだらしない声で歌ったり、ビブラートがちょっと疲れていて安定感がないと、「フンッ」という態度を取るんです。「あんな声しか出なくなっちゃったの?」みたいな感じで。そうするとすごく悔しいから、母に突っ込まれないようにしておこうっていう意識はすごく高かったです。
阿木 森山さんは、声自体にすでにメッセージがあると思うの。それに癒やされるお声でしょう。それは訓練の賜物(たまもの)でもあるんですね。
森山 最初、私はジャズを歌うみたいな、しゃべっているような声の歌い手を目指していたんです。カントリー&ウエスタンのバンドで、ウェ~~~ッとかやっていたし(笑)。
阿木 今のはもう、森山良子ではないよね(笑)。
森山 ね、想像つかないでしょう? とにかく、下の声を使って歌うような歌い手になりたかったんです。でも、フォークソングのブームがきて、ジョーン・バエズとか「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースとか、高い声で歌う人たちが出てきて、一緒に合わせてみたら、自分のキーとジャストマッチした。これもありかなって思ってやり始めたのが、裏の高い声を使うようになった最初なんですね。

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