対談詳細

艶もたけなわ
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堀尾正明 キャスター

2015年4月 5日号

「日本人に欠けている"伝える力"を
アップさせるためには、周囲に対して臆さずに自分を表現するしかないんです」と話す堀尾さん。
役者を目指し、文学座、俳優座に所属したこともある堀尾さんは、
ひたすら言葉を鍛えてきた、コミュニケーションの達人なのである。

  •  母親がおしゃべり大好きで、とにかく「しゃべらない男はつまらないからね」。
  •  「顔を見ると50代」なんて言ってしまい、大変失礼いたしました(笑)。
  •  顔の針をやったら「若々しくなったね」って言われるから、うれしくて(笑)。

阿木 さっきまで出かける用意をしながら、携帯画面で「Nスタ」(TBS)を拝見していたというか、拝聴してました。こういう言い方は失礼かもしれませんが、お声を聞いている限りお若い(笑)。
堀尾 顔を見ると50代?(笑)
阿木 50代(笑)。
堀尾 あははは。4月には還暦を迎えますよ、僕も。この対談は何年目になるんですか?
阿木 ちょうど1年なんです。本当に毎回毎回思い悩み、どのタイミングでどんな話題を?って。だから堀尾さんの書かれた『話す!聞く!おしゃべりの底力』(講談社)、とても役に立ちました。
堀尾 わぁ、そうですか、ありがとうございます。
阿木 堀尾さん、今までインタビューなさった方が2000人とか。すごい数ですね。
堀尾 「スタジオパーク」(NHK)で1500人、あとは「誰だって波瀾爆笑」(日本テレビ)も7年くらいやっていますので。
阿木 私は毎回、対談が終わると、なんていうか......軽く失恋した気分になるんです。
堀尾 というのは?
阿木 事前に相手の方の記事資料を読んだり、音源を聴いたりして対談に臨むんですが、1時間の間にその方の中を旅した気分になって。で、ツーショットの写真を撮る頃にはお別れし難い気持ちが高まり、つい「今度、お食事をご一緒に」とかね、そういうことを口走ってしまうんです。
堀尾 僕もこれを機に(笑)。
阿木 ぜひ。それでね、あまりに感情過多かなって反省もしたり。
堀尾 下調べの度合いもね、あまり調べ過ぎてもいけないし、何も知らないのも失礼ですしね。
阿木 10年前のインタビュー記事はやはり10年前のその人であって、たった今とは違いますよね。
堀尾 その人の"今"を切り取るのが僕らの役目ですからね。この間、さだまさしさんとお話しさせていただいたんです。このページでやりました? さださん。
阿木 いえ、まだお目にかかったことがなくて。
堀尾 抜群に面白いですよね。あの人、コンサートといっても、4曲くらいしか演奏しないで、あとはトークになっちゃうって。
阿木 それをまた、ファンの方は楽しんでいらっしゃる。
堀尾 そうなんですよ。それでついに、トークの日と歌だけの日と分けてやったんですって。
阿木 どうだったんですか?
堀尾 評判悪かったらしいです。
阿木 そうですよね(笑)。そのお話を聞いて思い出しましたが、堀尾さんも同じようなエピソードがありません? 新人時代に。
堀尾 北九州放送局時代ですね。「FMリクエスト」という公開番組で、3時間のDJで4曲しかかけなかったら、すごく怒られた(笑)。毎週土曜午後だから、中高生も多く来ているんですよ。
阿木 自分のリクエストカードが読まれないかなって、期待して待っているのにね。
堀尾 でも、はがきが面白いから、アシスタントの女の子とずっとしゃべっちゃって。しかもコマーシャルがない。で、あまりにもクレームが多かったから、リクエスト曲を全部BGMにしてしゃべったら「そういうことじゃない!」とまた怒られてね。「しゃべりが邪魔だ」とクレームの嵐でした。
阿木 子どもの頃からよくしゃべるほうでした?
堀尾 母親がおしゃべり大好きで、父親が無口だから、まぁとにかく「しゃべらない男はつまらないからね。恋人ができても結婚しても、男はしゃべらなきゃダメだ」ってずっと叩(たた)き込まれてきた。でも、中学とか高校へ行くと、無口な男ばっかり。女の人ともね、黙っているほうがミステリアスで恋愛もうまくいったりするわけですよ。ペラペラしゃべると底が知れると。
阿木 ハハハ。
堀尾 っていうような価値観があった中で、でも、おしゃべりはしていました。だから「男のくせに」ってよく言われましたよ。
阿木 ということは、アナウンサーはまさに天職?
堀尾 いや、そういう意味では、なりたくない職業のベスト3だったんです。

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