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スポーツ 全国制覇58回の秋田・能代工 バスケ界の名門の名が消滅へ

2020年7月26日号

 全国制覇58回を誇る高校バスケットボール界きっての強豪「能代工」(秋田県能代市)の名前が消えることが決まった。7月7日に開かれた秋田県議会で校名変更の条例案が全会一致で可決、成立したためだ。能代工は来春、能代西と統合されて「能代科学技術高校」となる。

 能代工はオールコートのゾーンプレスからの速攻を武器とした「平面バスケット」を持ち味にし、全国高校総体22回、国体17回、全国高校選抜(現高校選手権)19回も制した。人気漫画「スラムダンク」に登場する強豪・山王工のモデルとされている。

 校名変更の直接的な理由は、少子化による生徒数減少だ。特に秋田県は昨年まで7年連続で人口減少率が全国1位で、能代工は能代農を前身とする能代西と統合されることは決まっていた。しかし、新校名案として能代科学技術が浮上すると、「輝かしい実績を持つ全国区の校名は残すべきではないか」との声が強まり、「能代工農のような形で校名を残せないか」などの提案や延べ9000筆の署名が県議会に寄せられていた。

 コロナ禍も問題だ。今年度から能代工校長に就任した荒川正明校長は感染防止を踏まえ、「コートの内でも外でも管理できる教諭が監督になるべき」と同校の佐々木信吾教諭を5月に新ヘッドコーチ(HC)に任命し、外部からの小野秀二HCは退任した。小野氏は能代工が1975年に初の高校3冠を果たした時のOB。一方、佐々木氏も2016年には平成(秋田)を率い、能代工の全国高校総体48年連続出場を阻止している。小野氏を慕う部員もおり、選手や保護者の間には不満が広がっているという。

 歌舞伎俳優の市川海老蔵も変更が決まった直後に「能代工の名前が消える?!「個人的にはもったいない」とツイッターでつぶやいたほど。日本人初の米プロバスケットボールNBAの選手になった田臥勇太(39=宇都宮)ら名選手を輩出している名門だけに、尾を引きそうだ。

(水木圭)

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