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作品の原案は東京新聞名物記者 映画を安倍官邸が恐れる"理由"

2019年7月14日号

 権力とメディアの関係を描いた映画「新聞記者」(藤井道人監督)が公開中だ。首相官邸の"謀略"に立ち向かう新聞記者の葛藤をテーマに据えているだけに、参院選が間近に迫っている中、自民党・官邸サイドは神経をとがらせている。

 この作品は東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者の著書『新聞記者』が原案。完成披露記者会見では、望月記者が菅義偉官房長官に舌鋒(ぜっぽう)鋭く質問する姿が映し出されたように、臆することなく菅官房長官に質問する姿はしばしば"ニュース"として報じられてきた。堂々とした立ち居振る舞いは、まさにジャンヌ・ダルク!?
 映画では韓国の若手トップ女優のシム・ウンギョンが東都新聞の吉岡記者を演じ、官邸に敵対する政敵のスキャンダルを捏造(ねつぞう)するよう命じられる内閣情報調査室のスタッフに松坂桃李が扮(ふん)する。ありがちなサスペンス映画と思われがちだが、「これまでの娯楽作品と一線を画す」と指摘するのはベテラン映画ライター。
「映画の物語は、大学の新設計画を巡る極秘情報を知らせるファクスが、吉岡記者の元に届くところから始まります。暗躍する内調スタッフ。官界工作の一端が浮上し、関わった人物が自殺......。
 そうなんですよ。安倍政権を揺るがせた森友学園問題や加計(かけ)学園問題をモチーフに、娯楽映画に仕立てた内容なんです。これまでも『社会派』と呼ばれる邦画の系譜はありましたが、本作品は徹底して"反安倍"を基調にした映画で、これまでにない毒を含んだ内容になっています」
 事実、自民党に近い政界関係者が息巻く。
「年金問題で国民の信用がぐらついているところに、この映画です。映像の力は絶大です。想像以上のダメージが予想されます。この映画こそ、野党の"謀略"では......」
 とはいえ、騒いでしまっては、それこそ映画会社の思うつぼ。黙ってやり過ごすしかなさそう。
(本多圭)

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