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女子マラソン高橋尚子らを育て 小出義雄氏が指導者生活に別れ

2019年4月21日号

 名伯楽も年には勝てなかった。1992年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅メダルの有森裕子(52)や97年世界選手権優勝の鈴木博美(50)、2000年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子(46)らを育てた佐倉アスリート倶楽部(AC)の小出義雄代表(79)が3月末、指導者を勇退した。15年間育成を委託されていたユニバーサルエンターテインメント(UE)との契約が満了、心臓病など近年の体調不良もあって決断した。自身が設立した佐倉ACの代表は今後も続ける。

 小出代表の指導歴は54年に及ぶ。23年間教員として高校生を育成指導した後、1988年に実業団リクルートの監督に就任。無名だった有森を世界のトップに育て上げ、97年に積水化学女子陸上部監督となり、2001年には佐倉ACを設立して豊田自動織機やUEを指導、女子長距離陸上界をけん引してきた。無名の選手の適性や長所を見抜いて育てる方法はユニークだった。徹底して長所を褒め上げて伸ばす一方、常識外れのきつい練習も課した。
 Qちゃんの愛称で親しまれた高橋は「実力がない私に毎日、世界一になれると言い続けてくれた。今の私は小出監督なくしては語れない」と話すほどの信頼関係を築いた。当時は標高1500メートルほどが常識だった高地トレーニングを「そんな生ぬるいことでは世界のトップには立てない」と米コロラド州の3500メートルの拠点で走り込み、シドニー五輪金メダルにつなげた。明るく豪放な性格。「1升飲んでも翌朝に走れば抜ける」と言い放つ無類の酒好きという一面も、選手の心を掌握した。
 だが、3年ほど前から心疾患などで入退院を繰り返すようになったという。4月15日で80歳になる小出代表は「体力も衰え、指導者としてけじめをつけることにした」。今後は後継者の「相談役」となる。
(水木圭)

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