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「復活V」女子レスリング伊調馨 「東京五輪出場」明言しない理由

2018年11月 4日号

 2年2カ月の空白があっても、レスリング五輪女子初の4連覇を果たした女王の強さを見せつけた。

 10月14日、静岡・三島市民体育館で行われた全日本女子オープン選手権57キロ級で、2016年リオデジャネイロ五輪以来の実戦に臨んだ伊調馨(34)=ALSOK=が復帰戦を優勝で飾った。優勝までの3試合を全てテクニカルフォールとフォールで制した圧勝ぶりだったが、2年後の東京五輪に挑戦するかどうかについては明言を避けた。
 1回戦はわずか38秒でテクニカルフォール勝ち。準決勝と決勝もフォールで降したが、相手は日本の頂点を争うには格下の選手。動きに硬さが見えた体力面でも、前に前にと攻め込む迫力に欠けた精神面でも、全盛期と比べると物足りなさが残った。通常の休養とは違い、女子レスリング強化本部長だった栄和人元監督(58)とのパワハラ騒動が尾を引いているのだろう。
 伊調も「この問題が起こって『本当にレスリングがやりたいのか』と自問自答してきたが、やはりやりたいと思った」と、現役続行を決断するまでの葛藤を明らかにした。だが、試合内容については「まだ甘い。腰が高かったし、練習が足りなかった」と反省の言葉を並べた。「年齢も年齢なので、それ相応の覚悟がないと東京を目指すとは言えない」と、あくまで慎重な姿勢を崩さなかった。
 今後は、今回の優勝で出場権を得た12月の全日本選手権、来年6月の全日本選抜選手権で優勝して、来秋の世界選手権で東京五輪出場枠を争うことになる。心身ともに強化して条件をクリアしてこそ、初めて「ブランクを乗り越えた」といえる。パワハラを告発した田南部力(たなべちから)コーチ(43)と日本協会との関係もまだ微妙であり、栄氏との「場外乱戦」も終わっていない。
 8月のアジア大会で、日本女子は金メダルゼロと外国勢の進歩も目覚ましい。五輪5連覇への道は厳しいが、超人の伊調には不可能な目標ではないと思いたい。
(水木圭)

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