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横綱・日馬富士が「暴行」で休場 相撲協会の不祥事対応も不可解

2017年12月 3日号

 大相撲の横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜部屋=が10月に行われた秋巡業中に鳥取市内の飲食店で前頭・貴ノ岩(27)=貴乃花部屋=に暴行した問題。関係者の証言などが食い違い、かつ日本相撲協会の対応のまずさもあって、事態は混迷の度を深めている。数々の不祥事を乗り越えて人気を回復してきた角界だが、暴行問題の対応を誤れば「元の木阿弥(もくあみ)」ともなりかねない。
 10月25日夜から26日未明にかけて開かれたモンゴル出身力士らの懇親会が発端だった。十数人が参加した鳥取市内のちゃんこ店から10人ほどが、暴行の現場となった2次会会場のラウンジに移動。貴ノ岩の言動や態度に激高した日馬富士が、貴ノ岩の頭部などへ殴打を繰り返したとされる。
 両力士とも同29日の最終日まで巡業に参加したが、貴ノ岩は「右中頭蓋(ずがい)底骨折、髄液漏の疑い」などと診断され、九州場所を休場。11月5日から9日まで福岡市内の病院に入院していたことも分かった。
 不可解なのは、横綱休場までの経緯だ。貴ノ岩の師匠である貴乃花親方(45=元横綱)は巡業最終日に鳥取県警に被害届を提出したが、協会に報告しなかった。11月2日に警察からの連絡で、協会は暴行問題を把握。鏡山危機管理部長(元関脇・多賀竜)が電話で貴乃花親方に事情を聴いたところ、「よく分からない」との返答だったという。協会理事、巡業部長である貴乃花親方の対応が、協会を混乱させたのは明らかだろう。
 もちろん、日馬富士や指導が行き届かなかった伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に非があるのは確かだが、すみやかに関係者から聴取せず九州場所に入るまで対処を怠った協会の責任も重いというしかない。
 日馬富士は同17日、鳥取県警の任意の聴取に対し、暴行を認めた。今後は立件の可否が焦点となるが、協会と県警に提出された診断書の内容が異なるとも報じられ、真相解明にはまだ時間がかかりそうだ。
(水木圭)

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