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41戦36勝、現役王者のまま引退 3階級制覇・長谷川穂積の王道

2017年1月 1日号

 現役の世界王者のまま引退を決意した。世界ボクシング評議会(WBC)世界スーパーバンタム級王者の長谷川穂積(36)=真正=が2016年12月9日、現役引退を表明した。世界王者のまま引退するのは、国内では珍しい。9月16日に男子国内最年長となる35歳9カ月で5年5カ月ぶりに世界王者に返り咲き、3階級制覇を果たした。だが、「もうこれ以上、自分に対して証明するものがなくなった」と17年間のプロボクシング生活に終止符を打った。
 戦績は41戦36勝(16KO)5敗。何度もけがや引退の危機を乗り越え、スピードと強打で日本ボクシング界を引っ張ってきた。05年4月、14度王座を防衛していたウィラポン(タイ)を倒してWBC世界バンタム級王座に就いた。それから破竹の10連続防衛で不動の地位を築いた。5年間守り続けた王座を10年4月、モンティエル(メキシコ)に明け渡してから、苦難の道が始まった。
 10年11月、飛び級でWBC世界フェザー級王者になり2階級制覇を果たしたが、11年4月の初防衛に失敗。引退が予想されたものの現役続行を決断し、12年4月からノンタイトル戦4連勝。14年4月に3年ぶりの世界戦、国際ボクシング連盟(IBF)世界スーパーバンタム級王座に挑戦したが、TKOで病院に直行する惨敗を喫した。
 さすがに周囲からは強く引退を勧められたが、現役続行を選択して15年5月からノンタイトル戦2連勝。今年9月16日に圧倒的不利が予想された2年5カ月ぶりの世界戦、WBC世界スーパーバンタム級に挑戦し、王者のルイス(メキシコ)をTKO勝ちで降して3階級制覇を成し遂げた。試合の1カ月半前に左手親指を脱臼骨折していたというから、まさに不死鳥だ。
 引退会見で長谷川の表情は最後まで明るかった。逆境をはね返し、やるべきことをやり続けた満足感に包まれているようだった。
(水木圭)

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