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25年ぶり日本シリーズの立役者 広島カープ黒田博樹が引退会見

2016年11月 6日号

「カープ愛」の象徴の引退に、地元紙は広島市内で号外を発行した。日米通算203勝の偉大な右腕、広島の黒田博樹投手(41)が10月18日、今季限りで引退すると発表した。先発ローテーションで活躍する投手が、日本シリーズを前に引退を発表するのは極めて異例。25年ぶりのセ・リーグ優勝に貢献した年に、日本シリーズの大舞台が"引退試合"になるとは、「男気」あふれる黒田らしい。
 一昨年オフ、メジャーから復帰したときのエピソードは記憶に新しい。2008年、フリーエージェント権を行使して米大リーグのドジャース、ヤンキースでプレーして79勝(79敗)。当時、5年連続で2桁勝利をマークしていた黒田に対し、ヤンキースのほかパドレス、ドジャースなども年俸21億円以上(金額は推定)を提示して獲得に乗り出した。それを蹴って5分の1以下の年俸4億円で8年ぶりで広島に復帰する道を選んだ。
 メジャーで現役バリバリのうちに日本球界に復帰する例は、極めて珍しい。黒田は決断の理由を「ちゃんと投げられるうちに、ファンにもう一度ユニホーム姿を見せたいという使命感がある」「プロ野球人生をスタートさせたカープで、最後にプレーしたかった」と話した。年俸にこだわらず、広島に恩返しする道を選んだ黒田の姿に、ファンが感激するのは当然だった。
 昨季は11勝8敗、今季は10勝8敗と成績も残した。だが、プロ20年目の体は悲鳴を上げていた。右肩や右足首、首の痛みと闘いながらの登板。会見で「優勝が決まった9月すぎに本格的に引退を考え出した。最後の登板の前にチームメート、応援していただいた方々に伝えなければと思った」「優勝という最高の経験をさせてもらい、全く悔いはない」などと話した。
 メジャーでも仲間から愛された人格者。広島でも熱心に若手を指導、精神的な支柱として尊敬された。いずれ指導者として迎えられることは間違いない。
(水木圭)

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