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中1男女殺害事件から1年余 寝屋川出身の豪栄道優勝で歓喜

2016年10月16日号

大相撲秋場所で全勝で初優勝した大関豪栄道。地元・大阪の寝屋川市役所には新たに「優勝おめでとう」と書かれた懸垂幕が下げられ、突然のフィーバーが到来している。
 9月24日の優勝の瞬間、市役所ロビーで市民が大型テレビを見守ったが、その時の歓喜した市民の様子が同ロビーで繰り返し上映されている。棚には角界入り後の殊勲賞や敢闘賞のトロフィーが並び、明和小学校5年で全国わんぱく相撲に優勝した時の小さな「横綱」も展示されている。
 市内の商店街では祝賀セールが続く。ベル大利商店街で福引担当の井上コヒナさんは、市役所で応援した一人。「大関になってからアカンかったから何べんもファンやめてましたよ。変わらず応援してきた人はホンマ偉いわ」と本音を漏らすが、カド番4度ならこれも無理はない。
 後援会は苦難続きだった。豪栄道が野球賭博に関与したとして2010年に謹慎処分を受けると、会員数も激減した。佐藤茂雄会長(京阪電鉄最高顧問)は初優勝を見届けることなく昨年11月に死去。
「カド番やから勝ち越してほしいだけでした。今場所は足が最後までよくついて行った。嬉(うれ)しいけど金集めが大変ですわ」(乾秀幸事務局長)
 記録ずくめの「大化け優勝」といっていい。大関カド番での全勝は史上初。日本人の全勝優勝は20年ぶり。大阪府出身力士の優勝としては86年ぶりになる。戦後、横綱大鵬が一世風靡(ふうび)した70年代には守口市出身の前の山が大関まで出世したが、優勝はなかった。北川法夫市長は「市民栄誉賞は横綱になってから」と前のめりにブレーキをかける。
 寝屋川市では昨年8月に中学1年の男女が殺害された事件の記憶が今も生々しいという。駅前の商店街で自転車泥棒を見張る男性は「事件で今年は夏祭りも中止になった。今回は久々に明るいニュースですよ」と表情を緩ませる。
「やんちゃ豪太郎」と親しまれる豪栄道もすでに三十路(みそじ)。九州場所のワンチャンスに綱取りをかける。
(粟野仁雄)

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